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地に落ちた九州電力の影響力
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2013年6月27日 07:00

 (株)山口フィナンシャルグループの株主総会が山口銀行本店(山口県下関市)8階の講堂で、6月26日午前10時より開催された。

0627_yfg.jpg 議長の福田浩一山口FG社長は、傘下3行(山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行)並びに関係会社の平成24年度の事業報告および今後の対処すべき課題などを株主に説明。
 その後、決議事項に移り、第1号議案(定款の一部変更)、第2号議案(取締役7名選任)および第3号議案(監査役2名選任)を提案し、3議案とも賛成多数によって承認された。
 株主からの質問もなく10時36分に株主総会は閉幕となった。

 ここで注目されるのは、山口FGの社外監査役であった鎌田迪貞氏が監査役を退任し、その後任に三菱重工業の社長・会長を歴任した佃一夫現取締役相談役が選任されたことだ。
 山口FGは、九州電力の社長・会長を歴任し九州電力の相談役となった鎌田氏を、九州への影響力強化のため、2008年から5年間社外監査役に迎えていた。
 「今回の鎌田氏の退任は、北九州銀行設立(11年10月)によって、その目的が達せられたことや、九州電力玄海原子力発電所のトラブルによる眞部利應社長交代劇、それにともなう松尾新吾会長の九経連(九州・山口経済連合会)会長の退任などにより、九州の経済界における地位が著しく低下したことによるものではないか。そのため九州電力は山口FGからも見放されたのではないか」と、事情に通じる者はみている。

 これから、いかに経営を立て直し、九州の雄として復権を果たすことができるか。そして明け渡した九経連会長の座を、いかに早く麻生泰麻生セメント社長から取り返すことができるか。九州電力の現経営陣に、今、その手腕が問われている。

【北山 譲】

■山口FGの監査役を退任する鎌田迪貞氏の略歴
鎌田氏は北九州市出身、1934(昭和9)年8月21日生まれの78歳。京都大学経済学部卒。58年4月に九州電力入社。95年6月副社長、97年6月社長、2003年6月会長、07年6月から相談役。また03年5月から09年5月まで九州経済連合会会長。08年6月から13年6月まで山口FGの社外監査役。現九州旅客鉄道(株)社外取締役)


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