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元福岡市港湾局長の前博氏が「鮫島賞」受賞
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2013年6月28日 13:58

0628_maehirosi.jpg シーサイドももちの開発など港湾行政に長く携わった、元福岡市港湾局長の前博(まえ・ひろし)氏が、2013年度の日本港湾協会鮫島賞を今年5月に受賞していたことが、 27日にわかった。

 日本港湾協会鮫島賞は、困難な条件下で大規模な港湾工事を完成させるなど優秀な事業を行なった技術者や、港湾管理者・地方公共団体の職員として技術部門の責任者を長年務めて顕著な業績をあげた人を顕彰する賞。今年度は、前氏のほか、名古屋港管理組合計画部長を務め、港湾の技術、建設、計画などの分野で顕著な功績がある田村伴次(たむら・ともつぐ)氏が鮫島賞を受賞した。

 前、田村両氏は、5月22日に、福井県敦賀市のプラザ萬象で開催された、日本港湾協会第86回通常総会に併せて行なわれた表彰式で、賞状と記念品の金のメダルを贈られた。

 公益社団法人日本港湾協会によると、1999年以降の福岡関係の受賞者は、元福岡市港湾局長・福岡市助役の美山彰生(みやま・あきお)氏(2010年度)、元福岡県企業局長の田中拓郎(たなか・たくろう)氏(2011年度)で、前氏の受賞は、これに次ぐ快挙。福岡市役所からは美山氏に次いで2人目。今回の受賞について前氏は、弊社児玉直社長に対し、「美山氏に次いでの受賞で大変光栄だ」と語っている。

 前氏は、1967年に福岡市に入庁。港湾行政に携わり、博多港の整備、発展に尽力してきた。79年には、博多港と京浜・阪神地区との内航RORO機能の強化を図る港湾計画の変更や、公有水面埋立法の改正後、全国初となった大規模埋立事業、シーサイドももちなどの埋立免許業務に従事。82年からは、シーサイドももちなどの開発業務の第一線に立った。86年度に、港湾計画の改訂に先立つ長期構想の策定を提案し、その後この手法が全国の模範となった。90年7月に博多港が特定重要港湾の指定を受けるにあたっても、大いに尽力し、99年の博多港開港100周年事業の実施にあたった。また、2002年には、国土交通省がコンテナ輸送の効率化を図るために博多港で実施した「海陸一貫物流情報システム」実証実験に、博多港物流IT推進検討委員会会長として関わった。
 なお、前氏は、福岡市交通事業管理者在任中の05年に、社団法人日本サインデザイン協会の大賞も受賞している。

【石坂 文】


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