JAF 福岡支部は、夏のドライブシーズンに向け注意を呼びかけるため、昨年(2012年)7月1日から8月31日までの2カ月間に、ロードサービスが「車内へのカギの閉じ込み」で救援出動した件数を発表した。
それによると、福岡県内の総出動件数2万7,331件のうち「カギの閉じ込み」による出動は2,824件で、うち子どもを残したまま車内にカギを閉じ込んだ件数は52件と全国最多だった。
救援依頼者にカギを子どもとともに閉じこんでしまった理由を尋ねたところ、回答者39名のうち17名が「子どもがドアをロックした」、「子どもがリモコンを操作した」など、子どもに起因していると回答。「自分が誤って閉めた」(8名)などを上回った。
また、JAFが11年1月に実施した「子どもの車内事故に関するアンケート調査」では、回答者7,048人のうち28.2%の人が「すぐ戻るから」、「子どもが眠っていたから」などの理由で「子どもを車内に残したまま車を離れたことがある」と回答している。
子どもを車内に残すことで最も危惧される熱中症の発症について、JAF が12年8月に行なった実験によると、エアコン停止からわずか15分で熱中症指数が人体によって危険なレベルまで達することが実証されており、特に体温調整機能が未発達な乳幼児においては、深刻な状況を引き起こす恐れが強く、大変危険としている。
同支部では、ほんの数分であっても、子どもを車内に残すことは死の危険にさらすことになるため、絶対に残さないよう呼びかけている。また、万が一、子どもが車内に残された状態でカギを閉じこんでしまった場合は、JAFへの救援依頼の際、必ずその旨を受付担当に伝えてほしい、としている。
詳しいデータや対策方法はコチラ。
■キー閉じ込み防止ポイント
(1)ドアのロックはカギを手に持って(リモコンキーの場合も手に持って確実に)。
(2)トランクに荷物を積み込む場合は要注意(トランク内のキー置忘れに注意)。
(3)クルマのキーやリモコンキーを子どもに渡さない。
※記事へのご意見はこちら