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【流通】家電量販店から食品スーパーへ、変貌するDSの雄MrMax(1)
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2013年7月 4日 17:38

 1978年10月に九州初のディスカウントストア(以下、DS)を開業した(株)MrMax(本社:福岡市東区、平野能章社長)。オープンから30年以上が経過したが、その間、九州にはトライアルカンパニー、ダイレックスなどの数多くの地場有力DSが誕生。先駆者であり、草分け的な存在の同社であるものの、近年は他のDS勢に押されて売上に伸び悩み、2013年3月期の売上高は1,061億7,000万円(前年同期比0.7%減)となった。しかも、驚くべきことはその数字の内訳である。

<食品が3割を占める>
mrmax.jpg 同社は、1994年12月に東証一部に上場を果たし、95年3月期決算で売上高588億2,679万円、当期純利益11億7,241万円を計上した。当時、同社の売上構成比で家電の割合は最も高い38%(221億円)と、"家電量販店のイメージが強いDS"であった。
 18期後の2013年3月期は売上高が1,061億7,000万円、当期純利益2億5,600万円となった。18期前と比べ売上高は400億円ほど伸びたが、利益面は大幅に落ち込んでいる。利益が落ち込みを見せる背景には家電部門の売上高が落ち込んだことが背景にある。現在の家電の構成比率は16%、売上高換算で162億9,400万円と18期前よりも大きく落ち込みをみせている。家電に変わって同社の売上を牽引しているのが食品部門。13年3月期は売上高が295億4,000万円と売上構成比で29%を占めるほどになった。

 今年7月12日、福岡県北九州市小倉北区西港に生鮮4品(精肉、鮮魚、青果、惣菜)を導入したスーパーセンター(以下、SuC)をオープンする。JR小倉駅から北西約2キロに位置する同店はワンストップ型で売場面積2,151坪に生鮮4品のほか、家電、衣料、住生活に至る幅広い商品を取り扱う。「価値ある安さ」の触れ込みのプライベートブランド(PB商品)も充実しているほか、ペット売場も併設。犬や猫、小動物、観賞魚などのペット生体も取り扱うほか、登録販売者が常駐した医薬品売場も設置する。テナントには美容室、クリーニング店も入居し、家族連れでも楽しめる店舗となるようだ。生鮮4品を導入したSuCは食品構成比率が約50%も占めるという。家電量販店から大型の食品スーパー機能を備えたGMS(総合スーパー)に変貌しつつあるMrMaxは、小売業界での生き残りをかけて、脱皮を図ろうとしている。

(つづく)
【矢野 寛之】
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