教育環境面や万全な避難経路が確保できていないという安全面から、反対が多い中央保育園(福岡市中央区今泉)の移転計画について、産経新聞が3日の朝刊で移転を擁護する記事を掲載した。内容は、反対する保育士や在園児の保護者らが、最も危惧する安全面の問題に触れず、ラブホテルやパチンコ店が隣接する環境面は致し方なしとするもの。これまで保育士や保護者らによる記者会見のみならず、福岡市議会においても現・移転候補地の安全面への指摘が多くなされており、あえて子どもの安全を無視した疑いがある。
同問題を追及する調査報道サイト「HUNTER」でも、問題の記事を徹底的に批判している。産経新聞は、「移転計画を着実に進める」との姿勢を崩さない高島宗一郎福岡市長と同じく、「待機児童の解消」を同保育園の定員拡大を伴う移転の必要性の根拠としたが、「HUNTER」は、それが詭弁に過ぎないと論破。「記事のレベルの低さと記者の不勉強には、開いた口が塞がらない。これでは報道を名乗る資格などないと断言しておきたい」と、コメントしている。
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