ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

流通

【流通】家電量販店から食品スーパーへ、変貌するDSの雄MrMax(4)
流通
2013年7月10日 12:06

 MrMaxは今年2月、大分県大分市に生鮮4品を取り扱ったスーパーセンター型の西大分店をオープンした。MrMaxは前身の家電専門店「平野電機(株)」が40年以上前の1969年から78年まで9年間、大分市内に本部を置き、その後、福岡市に本部を移した経緯がある。同社にとって発展の礎を築いた土地で、いわゆる"ゆかりの地"でもある。店舗規模を大型化していく過程で手狭となったため大分市内の店舗を2003年に閉鎖した経緯がある。10年ぶりの出店表明の際、合わせて大分県内への出店強化を表明。出店を柔軟化することで小売業界で、生き残りを図る。

<出店形態柔軟化で巻き返しへ>
mrmax.jpg 同社は従来、売場面積2,000坪を軸に自社運営のショッピングセンターでの出店を進めていたが、大型店の出店には時間がかかっていた。

 一方、ライバル企業の(株)トライアルカンパニー(本社:福岡市東区)が閉店もしくは倒産した小売業の跡店舗に居抜き出店する攻勢で売上を伸ばし、2013年3月期の不動産賃貸収入を含めた営業収益(売上高)が2,807億9,900万円となった。ここ10年間で急成長した新興ディスカウントストアに売上で3倍近く差をつけられてしまったのは、大型店の出店のみに固執していたMrMaxに対し、トライアルがコンビニから小型店、スーパーセンターなどの幅広い店舗フォーマットを有し多店舗展開が実現したからだ。

 そこでMrMaxも4年前に出店形態を柔軟化。従来からの大型店(2,000坪クラス)、中型店(1,200坪クラス)、小型店(700坪クラス)のDS3タイプと、生鮮4品を取りそろえた店舗(SuC)の4つのフォーマットで展開していく方針に変更。出店フォーマットのレパートリーが増え、柔軟な対応が可能となった。西大分店の出店は、これから攻めの姿勢に転じることを表明しているようなものだろう。

 今月12日には北九州市小倉北区の小倉北店、9月には広島県福山市に福山店と、大分市に南大分店、今年の年末には福岡市博多区のサンアローボウル跡に美野島店を開設する。今期は4店舗の出店を表明している。

 現在、同社は九州・沖縄では鹿児島県、沖縄県を除く全県で展開。関東では東京、埼玉、神奈川、千葉などの首都圏にも出店し、中国エリアでも岡山、広島、山口に出店している。関西、東北、北海道、四国は未開拓エリアで出店の伸びしろは大きく残されている。今後の店舗展開にも注目が集まる。

(つづく)
【矢野 寛之】

≪ (3) | (5) ≫

<日刊マックス流通のご案内>
 日刊マックス流通は沖縄を除く九州地区の食品スーパー、ドラッグストア、ディスカウントストアなどの小売業の情報を、土日祝日を除く毎日タイムリーに配信しています。現在、1カ月間に限り、無料で配信させていただきます。無料試読希望者は、下記のメールフォームでお申し込み下さい。

※「日刊マックス流通メルマガ」試読申し込みフォームはコチラ >>


※記事へのご意見はこちら

流通一覧
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
流通メルマガ
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル