中央保育園移転問題は、高島市政の信頼に大きな疑問符が付けられる事態に発展した。福岡市の調査報道サイト「HUNTER」は、中央保育園(福岡市中央区今泉)の移転予定地に隣接するパチンコ店について、市がパチンコ店の営業許可に支障が出ないよう便宜を図っていた可能性が高いと報じた。
福岡市は、市民からの反対意見の多い現在の移転予定地について、2011年5月から選定にあたり、同年7月の市政運営会議で決定したと説明。さらに、同年9月、福岡市議会第2委員会に中央保育園移転改築の方針を報告。同年11月、同土地の地権者と土地売買の協議を開始し、12年4月、同地権者と概ねの合意。同年6月福岡市議会第2委員会に移転予定地について報告。同年7月以降は、保護者説明会や新園舎建設に係る意見交換などのワークショップを開いたと主張している。
経緯を見る限り、12年の夏頃には、現在の移転予定地に保育園を建設することは決まっていたことは明白。ところが、保育園の建築計画の概要を記載した標識が設置されたのは13年3月26日。「HUNTER」は、「パチンコ店側が営業許可の申請をした昨年(12年)12月から、許可が出された今年(13年)2月15日までの間に保育園建設を周知する標識が設置されていれば、パチンコ店が営業許可を受けることは困難になっていた可能性が高い」と指摘。さらには、移転予定地に関する県警からの問い合わせに市側は「決まってない」と虚偽の回答をしていたという。
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