<総合生活創造企業を目指す>
不動産事業が圧倒的な売上を占める楽人プレジャーズ社だが、他の事業でも堅調な業績を収めている。
ダイニング事業では現在、西中洲に、素材の肉にこだわった「博多 虎の穴」を出店。カップルや気軽な仲間と利用できるカウンター席からテーブル席、接待にも使えるVIPルームまで配し、幅広い客層に対応できる店舗を営業している。ここではランチなどに手頃な弁当もそろえ、多彩なニーズに応えている。
またメディア事業として位置づけている「croote(クルート)」は、同社の会社案内パンフレットや公式ウェブサイトを始め、不動産事業で必要な営業ツール類、販促物、ダイニング事業の店舗で使われるメニューやPOPなど、自社の事業で必要な印刷物やウェブサイトを専任クリエーターが制作する、ハウスエージェンシー的な役割を果たしている。
さらに、同社では新たな事業として、リラクゼーション事業も計画中。〈健康〉〈美〉〈癒やし〉をテーマに本物のサービスを提供しようというものだが、このリラクゼーション事業や、前述のダイニング事業における店舗展開などは、不動産事業がもう少し安定した後に、会社全体の事業を見直しながら本格的に動かす予定だという。
楽人プレジャーズとしての取り組みの一方で、昨今、急速に業績を伸ばしているのが、関連会社の(株)プレストサービスである。不動産売買の仲介や賃貸管理を専門に行なっている会社であるが、現在、福岡や東京の都市圏での取り扱い物件数を大幅に増やしている。同社では拠点拡大も計画している。
<成長を支える人材育成に注力>
こんな成長著しい同社が、最も力を注いでいるのが人材の育成だ。同社では若い社員が多く活躍しているが、その平均年齢は31歳前後。主力事業である不動産事業に限ってみれば、30歳を下回るという。不動産事業での取引相手や土地オーナーといった人たちは、そんな若い社員から見れば親や、もっと上の祖父母といってもよいような高年齢の人たちが多く、若い社員のちょっとした態度が顧客にとっては失礼に当たるかもしれないという懸念がある。
そこで同社では、社員教育の際に「お客さまには正直であれ」、「自分の背中に会社を背負っているのだと自覚する」ということを徹底的に教え込む。そのおかげか、顧客や取引業者から可愛がってもらう社員が多く、またクレームもほとんどないという。さらに、一度取引してもらった顧客からは新しい顧客を紹介してもらったりするケースも多く、人間性を重視した研修が事業にも好影響を与えているそうだ。
以上のように、絶好調の不動産事業(マンション販売)を中軸に他事業を拡大していくことで、将来的には「美」「食」「住」を融合させ、まさしく「楽人」という人を楽しませる総合生活創造企業を目指していく。
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<COMPANY INFORMATION>
(株)楽人プレジャーズ
代 表:長尾 高士
所在地:福岡市博多区祇園町7-20 博多祇園センタープレイス9F
設 立:2005年7月
資本金:5,000万円
TEL:0120-929-727
URL:http://www.rakuto-pleasures.com/
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