常に経済情勢が変化する現在、どのような業界においても時代を一歩リードする事業形成が重要になってくる。多くの中小企業が、他社との差別化を図ることを命題としているなか、"潜在顧客へのアピール"や"人の生活を第一に考える"ことを優先して事業を拡大してきた(株)サンコービルド。その成功の過程とともに、新たに着手した太陽光発電事業について紹介する。
<陽光発電など新たな事業確立を目指す>
同社の受け持つ土木・建築部門の守備範囲は非常に広いが、同社では近年、太陽光発電事業にも積極的に取り組んでいる。同社グループ企業が所有する賃貸マンション『シベール青葉』のほか、老人福祉施設『ライフステイいなつき』『ライフステイむなかた』『ライフステイからつ』『すまいるホーム青葉』等に太陽光発電設備を設置し、自ら太陽光発電事業を行なうことによって、この事業における問題点の洗い出しや技術蓄積に努めている。そして、この技術をもとに「ユーミーマンションや一般建物など既設の建物への設置提案」と「独自のブランドマンションの『シベールシリーズ』や『ユーミーマンション』などこれから建設予定の建物への"建築"と"太陽光"をセットにした高収益事業を提案する」という2本の柱によって営業拡大を図っている。
また、同社の太陽光発電事業の特長の1つに維持管理システムがある。本来、太陽光発電事業はメンテナンスフリーと言われているが、事業の安定した運営には適切な管理を行なうことが重要である。同社ではインターネットを活用することによりお客さまが発電量などを簡単に確認することのできる維持管理システムを構築するとともに、安価なメンテ費用で設備の維持管理を行ない、完成後のサービス向上にも努めている。
東日本大震災後、自然エネルギーに注目が集まり、その市場規模は確実に広がっている。そのようななかでも、サンコービルドの技術者は"良いモノをつくる"という創業以来貫いてきた姿勢を崩さないだろう。そして、その姿勢が"顧客が求めるモノ"に結びついてきたという実績もある。同社の新事業がどのような着地をするのか注目したい。
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<COMPANY INFORMATION>
サンコービルド(株)
代 表:園村 剛二
所在地:福岡市博多区博多駅前1-31-17
設立:1972年8月
TEL:092-414-6610
URL:http://www.sanko-bld.co.jp/
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