全国注視の参院選・福岡選挙区(定数2)で、信じられない噂が飛び交っている。自民党の元幹事長古賀誠氏が水面下で共産党候補を支援しているというのだ。憲法9条を守るために、唯一の護憲政党・共産党の候補を支援する"禁じ手"に打って出たのだという。古賀元幹事長今年6月、共産党機関紙「赤旗」に登場して、憲法9条を守ると発言していた。複数の自民党関係者から、古賀氏に対する困惑の声が出ており、県政界で様々な憶測を呼んでいる。
自民以外の陣営は、困惑を通り越して脅威を感じているだろう。福岡選挙区において、自民現職・松山政司候補(54)は順当。残る1議席を、民主新人・野田国義候補(55)、共産新人・真島省三候補(50)、維新新人・吉田俊之候補(57)、みんな新人・古賀輝生候補(49)の4候補が激しく争っている。反自民・護憲の受け皿としてがぜん人気が出てきた共産党に、注目が集まる状況だ。民主党と日本維新の会の凋落、そして維新、みんなの党が独自候補を立てた分裂選挙になった結果、2議席目は30万票台の争いになると見られている。福岡選挙区が改選数2になった1995年以降、31万~32万票台で2議席目を争ったことが2回ある。古賀氏の共産支援が事実なら、共産の30万票台獲得が夢ではなくなる。それにしても古賀さん、自民党員じゃなかったっけ・・・。
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