8月1日、データ・マックスは、マックスクラブ講演会「黒田官兵衛と福岡」を福岡市内で午後5時から開催する。講演会を前に、黒田家や官兵衛のことを少しでも知るため、福岡市観光案内ボランティアによるまち歩きツアー「黒田家ゆかりの地まち歩き」(川端・中洲コース)に、記者が参加した。7月13日のまち歩きの様子を報告する。
福岡市観光ボランティアの人たちは、市民からの申込に応えて随時、観光ガイドに応じしている。今回は、それとは別に12日(金)、13日(土)の両日、黒田家にまつわる秘話を交えてボランティアガイドが案内する特別企画。記者が参加した川端・中洲コース以外にも、黒田家の菩提寺「崇福寺」などをめぐる博多・崇福寺コースがあった。
13日は午後1時に2つのコースの参加者が、ともに東長寺に集合。東長寺は、806年に唐から帰国した弘法大師空海が建立した真言宗のお寺で、山笠が奉納される櫛田神社を江戸時代まで管理していた。黒田家の菩提寺ではないが、第2代藩主忠之公、第3代藩主光之公、第8代藩主治高公の墓所がある。真言宗の墓碑は五輪塔で、忠之公の墓の手前にはそれより小さい五輪塔が5つ。これは、殉死した家臣の墓碑。家臣の殉死が問題となり、第4代将軍徳川家綱が全国に殉死禁止令を出すきっかけとなったという。
その後、山笠発祥の地である承天寺、日本最初の禅寺である聖福寺を経て、川端商店街のなかにある、上川端通の「軍師官兵衛」と題した飾り山笠を見学。運良く、中洲流の舁き山笠「武勇長政公」が集団山見せに出かけるところにも出くわすことができた。
ガイドの福山守義さんは「福岡城址だけでなく、市内あちこちに黒田家ゆかりの跡がある」と話す。福山さんは、ガイドになってまだ2年半。研修を受けるほか、他県のボランティアガイドの案内ぶりを熱心に研究するなどして、プロ顔負け。黒田家関係では、福岡城址・鴻臚館跡の案内もしているという。福岡市観光ボランティアのガイド料はガイド1人につき1,000円で(所要時間2時間程度。原則7日までに申込が必要)、一度に10人まで参加することができる。申込は1人でも可能。ガイドの指名もできる。
マックスクラブ講演会「黒田官兵衛と福岡」を聴いてから歩くか。歩いてから聴くか。NHK大河ドラマ「軍師黒田官兵衛」がクランクインするこの8月。黒田家の歴史に浸ってみませんか。
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