ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

コダマの核心

疑獄? 福岡市・中央保育園移転問題の真相(3)
コダマの核心
2013年7月18日 10:13

 17日夜、ある福岡市幹部からメールが届いた。「もう着工指示をしたようですね。狂っています。高島市政は」。いよいよ激暑で頭が沸騰したのか、高島は中央保育園移転を中央突破する。テレビでチヤホヤされていた高島にとってこれほど激烈な反対を受けたことは初めての経験なのだろう。常軌を逸して、福岡市長という権力を私物化し、中央保育園の保護者や保育士の気持ちを蹂躙している。

<河野氏の壮大な野望>
 毎日、読者から送られてくるご意見メールには、素晴らしいご意見もたくさんあり、参考にさせていただいている。今回、本シリーズを2回連載していたが、筆者が(株)福住・河野会長を擁護していることへの批判があった。読者が記事をどう読み取るかは勝手であるが、本シリーズが完了してから率直な感想をいただきたい。あたかも福住・河野会長を称賛しているような錯覚を抱き、議論を吹っ掛けられても迷惑千万である。筆者が河野氏を絶賛する必然はない。ただ、企業調査マンとして的確な評価をしているに過ぎない。まして、まだ論は進行中なのだから。

 河野氏は「『地道な事業=不動産仲介・管理』で財をなそう」と人の100倍奮闘してきた。平成の初頭には本人が「年収5,000万を取っている」と洩らしていたことは前号で触れた。バブルには酔うようなリスクを回避してきたから確実に蓄財を為してきたことは推定できる。「いずれは長男に事業を継承しよう」と綿密な計画を実行してきた。数代に渡って銀行OBを社長にスカウトしてきたが、用意万端整ったところで長男が事業継承した。

 一方、公明党代表であった神崎武法氏の後援会長という要職にもついていた。政治の世界に染まるなかで「何時の日か、次男を国会議員にしよう」という野望がいつ生まれてきたのかは定かではない。壮大な計画を抱けば必ず緻密に具現化の布石を打っていくのが河野氏の行動パターンである。今回は「公明党の若返り」という流れの運が手伝った。若い山口那津男代表自身が国会議員の世代交代を促進させる人事を積極化させていた背景がある。だからこそ河野氏の若い次男が参議院全国比例区候補者に擁立されたのだ。

 戦略家・河野氏が当初から資金計画を練っていたのは当然である。参院選に立候補する公明党の政治家たちの活動資金の要り用はたくさん、目撃してきたはずである。「次男を参議院全国比例区に立候補指名を受ければいくらかかる」というシミュレーションはとっくの昔に済ませていたことは間違いない。巷では囁かかれる「今回の今泉の土地転がしで得た1億円余が選挙資金にまわされた」という説は現実に対するまったくの無知さを露呈している。1億円で選挙ができれば苦労することはない。この単位の何倍かはかかるのが現実だ。

 前述した通り、河野氏は随分前に選挙資金計画どころか資金調達を完了させていたとみる。
同氏は危ない橋は渡らない。個人の資金力で賄えるメドがついたから次男の擁立に踏みだしたのである。前出のメール投稿者もこのあたりの事実経過を知っていただきたい。河野氏の経営者としての卓越さの紹介を終えてさらに前進しよう。

(つづく)

≪ (2) | (4) ≫


※記事へのご意見はこちら

コダマの核心一覧
コダマの核心
2013年6月29日 07:00
コダマの核心
2013年6月28日 11:00
コダマの核心
2013年6月18日 07:00
コダマの核心
2013年6月17日 11:14
コダマの核心
2013年3月21日 14:15
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
流通メルマガ
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル