21日投開票の参院選で東京、京都、大阪の3選挙区で勝利し、12年ぶりの選挙区における議席獲得となった共産党。福岡選挙区でも、同党新人の真島省三氏(50)が大健闘。真島氏の地元である北九州市では5万6,145票を獲得し、自民党・松山政司氏(54)の16万261票に次いで2番手につけた。
「最終盤になってかなりネットのアクセスが増えた」という真島氏。同党の方針に従い、インターネットの積極的活用を行なった。同党県広報・報道担当は、共産党躍進のきっかけに、古賀誠元自民党幹事長が「しんぶん赤旗」に登場したことを上げる。古賀氏は憲法96条改正反対で、同紙のインタビューに応じたほか、今回の選挙でも水面下で護憲勢力である共産党への支持を呼びかけていたと言われている。また、同党のゆるキャラ「カクサン部!」が全国的に評判になったことも要因に上げている。
インターネット、ゆるキャラ、古賀誠という新旧の追い風を受け、街頭演説では、消費増税反対、TPP反対、憲法改正反対というブレない野党としての立場を強調した共産党。「政党の違いがわかりにくい」との声が大きくなっている昨今、有権者はわかりやすい政治を求めているのかもしれない。
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・日本共産党 カクサン部
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