<政治の原点との出会い>
参院選、東京選挙区で66万6,684票を獲得して当選した山本太郎氏。選挙期間中、ハードなスケジュールで街頭演説に走り回った。演説に行く先々で政治の原点に出会ったという。
「街頭で話していると、会社に使いつぶされた人など多くの人が自分の現状を伝えにきてくれた。社会が抱えている問題に耳を傾け、庶民の声を聞くこと。これが政治の原点なんだろうなと思った。暑いなか、立ち止まって聞いてくれている人がいた。自分に声を届けてくれる人がエネルギーになった」と、真夏の選挙戦を振り返った。
選挙期間中、多くの人が山本太郎氏と握手をし、ツーショット写真を撮り、会話を交わした。東京の至るところを駆けまわって、声なき声を拾っていった。その地道な活動から、政治家となって取り組み、解決すべき世の中の問題点が見えてきた。
国会議員となってからも、多くの人が、山本太郎氏ならば、自分の話を聞いてくれるだろうというオープンな雰囲気を維持していく。
「山本が国会に行った。良かった。それだけでは、ダメなんです。投票しただけで終わりではなく、これからも山本の背中を押して、自分の声を国会に届けてほしい」。有権者が声を届けやすい国会議員、国会と国民とのつなぎ役を目指す。
<国民のための議員を目指す>
「原発事故の起こった福島県から東京都はそれほど離れていない。都民は、放射能汚染だったり、子どもたちの被ばくだったり、いろんなことに不安を感じている人が多いんだと思う。小さい子どもたちの母親だとか、現状に不安に感じている人たちから投票してもらった」。
選挙期間中の演説では、「国会議員の多くは、企業や利害関係者のための活動家になり下がっている。初心に帰ろう!」と、現在の国会議員のあり方を批判し、ある意味、叱咤激励していた。
自らが国政に立つことになった今、「真に国民のためを思い、行動する国会議員」という政治家の本来あるべき姿を取り戻すために奔走する。
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