日本と中国の子どもたちのありのままの姿をカメラに収めた写真展覧会「日中未来の子ども100人の写真展」が9日、北京市内の中華世紀壇当代芸術館で開幕した。
この展覧会は、「子ども」という、未来をつくっていく存在に目を向けることにより、リアルな日中の姿を感じ取ってもらいたいという目的で、日本と中国のボランティアが企画したもの。日中のフォトグラファーが追い続けてきた日本と中国の子どもたち100人の写真とインタビューが展示される。中国の「こどもの日」にあたる6月1日の上海を皮切りに、日中4都市で開催が始まった。福岡は9月10日から16日まで、東京は同27日から30日まで開催予定だ。
このイベントに関わる関係者のひとりは「対日・対中についての大人の感情を、子どもに押しつけるのではなく、子どもたちが自分の価値観で相手を理解しようとするきっかけをつくる展覧会になってほしい。そして、そういう子どもたちの姿を見て、大人も何かを学んでほしい」と話している。
政治やビジネスとは異なる分野で、人と人の温かさで日中がつながるきっかけの一つになればというボランティアたちの熱い思いで企画されたこの写真展。福岡では、太宰府市の九州国立博物館で入場無料で開催される。
<お問い合せ先>
「日中未来の子ども 100人の写真展覧会」福岡おとなの会事務局(西日本新聞社 企画事業局内)
TEL:092-711-5513
FAX:092-711-8120
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