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商業施設激戦区、大阪 新施設誕生の影響は?(1)
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2013年7月24日 14:19

  2013年4月26日、JR大阪駅横の再開発エリアにグランフロント大阪(大阪市北区)がグランドオープンを迎えた。また、6月13日、14年春に開業予定の高さ300mを誇る日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)のなかに、「あべのハルカス近鉄本店」が部分的に先行開業した。大阪では、11年にJR大阪三越伊勢丹が新規出店し、周辺百貨店も相次ぎ増床し競争が激化。2年間で大阪の百貨店はどのように変わっていったのだろうか。

<2年前から新規オープンと増床激化>
 大阪市の商業集結地域には、"キタ"と呼ばれる大阪駅・梅田地区、"ミナミ"と呼ばれる難波・心斎橋地区、そして「阿倍野・天王寺」地区がある。これら3カ所ともターミナル駅があり人の集まる場所である。地図を参考にすれば、どれほど商業施設が集結しているかはお分かりになるだろう。

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 2年前の2011年5月、JR大阪駅を大改装した「大阪ステーションシティ」に「JR大阪三越伊勢丹」(売場面積約5万m2)と専門店街「ルクア」(同2万m2)が誕生。これにより"キタ"と呼ばれる梅田エリアの百貨店は「JR大阪三越伊勢丹」、「阪急うめだ本店」、「阪神百貨店本店」、「大丸梅田店」を合わせて4店になった。
 JR大阪駅の南側に入居する「大丸梅田店」は、JR大阪三越伊勢丹のオープン前となる、同年4月に約2.4万m2増床リニューアルを行ない、売場面積6.4万m2になった。「阪急うめだ本店」は12年11月に建替えリニューアルを果たし、売場面積8万m2になった。

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 "ミナミ"と呼ばれる心斎橋・難波エリアでは、JR大阪三越伊勢丹の開業に先駆け、11年3月に増床リニューアルを行なっている。阿倍野・天王寺地区では、11年4月にショッピングモール「あべのマーケットパークキューズモール」が誕生した。
abenoharukasu.jpg 13年になり、キタの梅田地区には再開発エリアに「グランフロント大阪」が誕生した。「梅田初」「梅田発」「梅田最大」をキーワードに266店舗が出店。店舗面積が約4万4,000m2で、初年度2,500万人の来場、400億円の売上を目指している。
 また、14年春、阿倍野・天王寺地区では「あべのハルカス」の開業が控えている。開業すれば1993年に誕生した横浜ランドマークタワーを抜き、日本一の高層ビルとなる。
 13年6月、「あべのハルカス」に入居する「あべのハルカス近鉄本店」が一部先行オープン。グランドオープンを14年春に控えるが、グランドオープン後は売場面積約10万m2の日本一の売場面積の百貨店となる。

(つづく)
【柚木 聡美】

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