8月1日開催のマックスクラブ講演会「黒田官兵衛と福岡」(午後5時~7時)を前に、8月末まで福岡城址で初めて公開されている重要文化財「南丸多聞櫓」の見学に訪れた。多聞櫓(たもんやぐら)とは長屋形式の櫓で、公開期間中はそのなかで官兵衛に関する資料や説明も展示されている。
ここには、以前から一度見てみたいと思っていた「石落とし」があった。実際には、2の写真で、白く光が見えている石垣方向に向けて、「石」ではなく、熱湯や糞尿を落したという。たしかに、この狭い隙間からは大きな石や岩は落とせない。もし、落とせるくらいに間が開いていれば、敵が石垣から登ってくるかもしれない。
日曜の午後、天気も良く、暑すぎるほどでもないおでかけ日和。重要文化財が初めて公開されているというのに、1時間ほどの間に見学に訪れたのは5人ほど。知られていないのか、案内が不十分なのか。
櫓のなかには、福岡城、中津城、官兵衛、長政に関する資料、「御高屋敷」と呼ばれる官兵衛が晩年住んでいた屋敷(今は牡丹・芍薬園となっているあたり)に関する資料などがあった。櫓のなかは、漆喰の壁で、窓などが開け放たれているため、意外なほど心地よい風が通り抜ける。歴史好きの方はもちろん、そうでない方にもお勧めである。8月末までの月曜を除く午前9時半から午後5時まで(入場は午後4時半まで)公開している。タイムスリップしたような感覚を味わいに出かけてはいかがだろうか。
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■福岡城多聞櫓公開と「軍師官兵衛と福岡」展
<日 時>
2013年7月20日(土)~8月31日(土)
午前9時30分~午後5時(入場は4時30分まで) 月曜日休み
<会 場>
国史跡福岡城 南丸多聞櫓内
<入場料>
無料
<展示内容>
黒田官兵衛の生涯や、福岡との関わり、城造りの名人とも言われた官兵衛が関わった主要な城について、肖像画や主要城跡の絵図・ 写真をパネルで紹介。また、官兵衛が隠棲した御高屋敷跡(おたかやしきあと)の出土品を展示。
<問合せ先>
福岡市経済観光文化局文化財部大規模史跡整備推進課
TEL:092-711-4784
FAX:092-733-5537
▼関連リンク
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