7月30日付で、福岡市水道事業管理者から、関係する各事業者宛に通達が出された。
貴社におかれましては、日頃から、水道事業の推進と発展にご協力を賜り感謝申し上げます。
現在、福岡市では飲酒運転等の不祥事防止を徹底するため、全市をあげてコンプライアンス(法令遵守)の推進に取り組んでいるところであります。
このような中、この度福岡市が発注した水道工事において作業員に対する暴力行為が発覚し、指名停止となる事案が発生しております。
このような不祥事は、公共工事に携わる皆様方の社員やその家族の生活を脅かすだけでなく、業界団体、さらには水道事業全体の社会的信用を損なうものであります。
福岡市水道工事登録者の皆様におかれましては、今後このようなことがないよう不祥事防止にしっかりと取り組んでいただきますようお願い申し上げます。
福岡市水道局は、通達を「再発防止のため」としている。公共工事に携わる業者の暴力事件に対しての引き締めだと言えよう。この通達を受けて関係業者は、「このような案件での通達は初めてではないでしょうか。記憶にありませんね」と、ことの重大さを知ったようだ。
今回、作業員に対しての暴力事件が明るみになったが、これを一過性の事件として風化してはいけない。今後、水道局の監理能力が問われていくのではないだろうか。
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