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麻生副総理「ナチス」発言を擁護する支離滅裂な主張~植草一秀氏
政治
2013年8月 9日 15:46

 NET-IBでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は、麻生太郎副総理のナチス発言を擁護するコメンテーターの主張のおかしさを指摘した、8月8日付の記事を紹介する。


 安倍晋三政権の副総理を務めている麻生太郎元首相が憲法改定問題に関連してナチス政権に言及した問題に関する論議に、この国の病理がくっきりと浮かび上がる。

 麻生氏の発言の最後の部分は次のものだ。

 「憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。」

 ワイマール憲法がだれも気づかないで変えられた。その憲法改正を実行したナチス政権の手口を学んだらどうか、と発言している。

 この発言が問題になるのは当然のことだ。

 民主、みんな、共産、生活、社民の野党5党は8月7日、この問題について、「釈明の余地のない暴言で、国際社会におけるわが国の信頼を大きく傷つけた」として、安倍首相に麻生氏の罷免を求める声明を発表した。

 野党代表者は首相官邸を訪れ、安倍首相に申し入れを行なおうとしたが、安倍首相は面会を拒絶した。

 同時に野党は開会中の国会で集中審議を求めたが、安倍政権はこれも拒絶して国会を閉幕した。

 日本の民主主義は死を迎えたとしか言いようがない。

 このなかで、さらに驚くべき光景が広がっている。

 麻生発言が罷免に値するものであることは明白であるなか、この麻生発言を擁護する支離滅裂な主張が横行している現実である。

 テレビでコメンテーターなどを務めている青山繁晴氏などは、麻生発言に問題は皆無であることを絶叫するが、まさにこの人物の正体を鮮明に表す事例である。

 独自の視点や主張を持つことを私は否定しないが、客観性のないことを、疑いようのないこととして断言する人物は、まったく信用に値しない。

 麻生氏の発言全体を詳細に検証してみると、その段階で改めて、麻生氏の発言は妄言であるとしか判断できない。

 これが、日本語についての常識、学識を持つ者の標準的な判断であると、私は思う。

 青山氏が個人的な事情で麻生氏を擁護したいとする気持ちは推測がつくが、それを合理性のある説明によって主張しないのでは、青山氏の信用そのものが地に堕ちると言わざるを得ない。

 これ以上信用を落とす心配はないと高を括っているのかも知れないが、筋の通らぬ主張でも、大声でがなり立てれば道理も引っ込むと思っているなら大間違いだ。


※続きは、メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(有料)」第633号 「世にも奇怪な麻生太郎氏ナチス発言を擁護する主張」にて。

▼関連リンク
・植草一秀の『知られざる真実』


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