――2014年、ASEANでの大型ショッピングモール1号店になる「イオンモールプノンペン」がオープンします。現地では、非常に関心が高いようですね。
八幡 めぐみ氏(以下、八幡) ええ。カンボジアというと、日本では、発展が遅れて地雷が残り危険というイメージがありますが、少なくとも首都プノンペンは急速に発展し変貌しています。経済成長で中間層が増加し、消費が爆発的に増えています。我が社もその将来性に着目しました。
もう1つの魅力は、東南アジア諸国のなかでも規制が少なく、ビジネスをやりやすいこと。出店の手続きもそうですが、外貨の持ち出しが他国と比べても比較的緩やかであることが特徴としてありますね。
――どんな店になるのですか?
八幡 ターゲットは中間層。約150のテナントが入り、物販からシネコンなどのアミューズメント、飲食店などで構成しワンストップで楽しめます。外食が多い現地のニーズに対応し、スイーツを含め飲食店を充実させました。シネコンはアセアンでは最大手のタイの企業を誘致し、フルサービスを提供します。日本のモールとは違ったものになると思います。
――国際色の豊かな施設になりそうですね。
八幡 テナントの構成は3割ずつを日本と世界企業で占め、残り4割をカンボジア企業となることを目標にしています。
九州からの出店ですか?国内ではお付き合いのなかった複数の企業さんに出店していただくことになりました。関心は非常に高いですね。
――カンボジアでの今後の出店計画は?
八幡 1号店は都心ですが、今後は2号店の立地を策定中です。
――ベトナム、インドネシアでも出店を計画しています。
八幡 ベトナムでは、ホーチミンの1号店は、1階に日本の専門店を集結した「ジャパン・プレミアムゾーン」を設け、反響が良ければ2号店にテナントとして出店していただく試みを取り入れます。シネコンからボーリング場、ゲームセンターなどを1カ所で楽しめる施設が同国には少ないんです。
インドネシアでは、ジャカルタに2015年の春頃に1号店を出します。この国は人口が多く、ASEAN最大の市場になる可能性がありますので、今後も随時、出店を計画していきたいと思います。
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