営業活動において、ついうっかり、服装や身なり、言葉使いで苦い経験をしたことがある人も少なくはないはず。とはいえ、服を揃えるにはお金がかかり、クセを直すには時間がかかる。「誰でも簡単に、すぐに体得できる」というコミュニケーションスキルはないものだろうか。そこで、イメージコンサルタントとして各種企業の営業マンに「すぐにつかえるコミュニケーション法」をアドバイスしてきた一般社団法人 日本しぐさ協会の伊勢田幸永 代表理事を取材した。
著作である新刊「一瞬で、愛され女子になれる! こわいほど願いが叶う『魔法のしぐさ』29」(大和出版)が7月に発売され、福岡の民放局の人気番組に月2回レギュラー出演するなど、昨今メディアで話題を集めている伊勢田氏。聞けば、そのしぐさとは、女性特有のものではなく、本来は営業成績を上げるために研究されたものという。
伊勢田氏によると、営業において大切なしぐさは3つ。(1)話を聞き出す。(2)受け止める。(3)伝える。どれも言葉の通り、(1)は引き出しを開けるように手を相手から自分へ持ってくる。(2)は両手で胸の前でキャッチする動作。(3)は相手に物を差し出すように動かす。「コミュニケーションが得意な営業マンは、調子がいい時に自然と好印象を与えるしぐさをやっています」と話す。
<しぐさで人は楽になれる>
また、「SNSやメールによるコミュニケーションが仕事でも頻繁に行なわれるようになっていますが、文字は書き手ではなく、読み手の感情によって意味合いが変わってしまいますので注意が必要です」と、伊勢田氏。通信インフラが充実した現代社会において、文字だけのコミュニケーションが人間関係のストレスを生み出すという落とし穴があると警鐘を鳴らす。仕事における重要な案件は、やはり直接対面して行なうのがベスト。しぐさも使うことができる。
一方、ストレスから楽になるためのしぐさもある。「手足をX字に広げてバンザイすれば嫌なことも吹き飛びます。上を向けば、気道が開いて呼吸が楽になる上、うなじにある神経が集中する部分が一旦、シャットダウンされますので、何も考えなくなるのです」と、伊勢田氏。こうした動作は、昔の人が自然とやっていたもので、行動心理学の視点からも上を向くことは「落ち込まないしぐさ」と言えると話す。逆に下を向いてばかりだと精神的に落ち込む要因に。携帯やスマートフォンで下を向く機会が増えている今、気道が狭くなり、精神的にリラックスできにくくなってしまう。
「コミュニケーションは難しいという概念を変えたい」という伊勢田氏は、日本しぐさ協会で認定講師を育成する傍ら、各種企業でのセミナー講師としても引っ張りだこだ。本記事の内容に、共感を覚えた営業マンの読者諸兄も少なくはないだろう。簡単なしぐさで仕事もプライベートも充実させてみてはいかがだろう。
伊勢田氏のご好意により、新刊「一瞬で、愛され女子になれる! こわいほど願いが叶う『魔法のしぐさ』29」(大和出版)を抽選で1名にプレゼントします。ご希望の方は、郵便番号、住所、氏名、電話番号、メールアドレスに、本記事の感想を添えて、下記アドレスまでメールをご送信下さい。
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