ある管工事業者の今の悩みは「水道布設工事が進まない」こと。布設工事を手掛け、土木工事業者と共に道路下の水道管工事を行なっているのだが、交通量が減る時間帯となると必然的に夜間工事となる。しかし、夜の商売を行なっている店とバッティングするためクレームも多いとのこと。あるスナック店の前で水道工事していると、店主から「工事のため、お客が全然入らない。営業妨害や」と大クレームを受けた。
お詫びを兼ねてその店で何回か食事をして気づく。ほかにお客は少なくいつも自分たちだけであり、工事が原因で客足が遠のいたわけではないようだ。「目の前の工事をネタにクレーム付けて金目当てなのだろう。いずれにしろ穏便に済ませて工事を終了しないと」と感じたそうだ。
ほかの管工事業者も同じように工事横のラーメン屋から営業妨害としてクレームを付けられ営業の補償をさせられたと聞く。昔からこの社長はこのようなクレームは受けてきたが、このところ一般市民や一般企業がヒステリテックなクレームを発する傾向が多く、間接的、直接的に金銭などを要求する案件が増えてきたと嘆く。
この社長は工期に間に合わせるために従業員のシフトを変更し、暑い日中も作業を断行。なんとかしてでも納期に間に合わせるとしている。インフラを担う公共工事だが不備があれば意見を言ってもいいと思う。しかし、あまりにも理不尽なクレームはあんまり感心しないのだが・・・。
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