住民訴訟を視野に入れた住民監査請求に発展した、(社福)福岡市保育協会 中央保育園の移転予定地の土地取引で注目を集めている(株)福住(本社:福岡市中央区天神)。同社創業者である父・河野貞雄氏から後を託された代表取締役社長の河野孝雄氏だが、不動産業以外の分野にも進出。早くも多彩な才能を見せている。それが今年(2013)1月11日に開局したコミュニティラジオ天神(通称:コミてん)だ。
同局のホームページに記載はないが、運営会社の(株)コミュニティメディアパートナーズ福岡(本社:福岡市中央区大名)の代表取締役は河野孝雄氏。同社は12年6月4日に資本金2,000万円で設立。目的には、放送関連事業のほかに、セミナーやイベント、展示会の開催、人材育成・派遣、旅行の企画、物品販売、不動産賃貸業などが記載されており、先代から受け継いだ基盤の上に、時代の趨勢を捉えた事業の拡大を図ろうという孝雄氏の意欲が見て取れる。
設立趣旨には、「アジアとともに発展を目指す福岡のポテンシャルに注目し、コミュニティFM放送局を核にした情報集積基地をつくり、それを拠点としたさまざまな事業展開を行うことを計画」としたうえで、「人と人とをつなぎ、人と街をつなぎ、街と街をつないでいきたい」、「コミュニティFM放送局を核とすることは、『地域の安全安心と活性に寄与する』という精神に共感するため」などと書かれている。はたして、福岡市の保育行政の本質が問われている中央保育園移転について、情報発信で関わっていくことはあるのだろうか。
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・コミュニティラジオ天神ホームページ
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