中国政府の教育部が23日、小学生の負担を減らすための10カ条を公表し、公開意見を集めている。
1、入学制度の透明性を高めること。義務教育の発展のため、地方は試験なしで近くの学校に就学できるよう推進するもの。新入学生募集や手続きなどの情報をできるだけ公開し、オンライン化を進める。
2、調和のとれたクラス編成を行なうこと。重点クラスと重点を置かないクラスに分けるべきではなく、ランダム方式を採用する。親や地域、政府の役員などがクラス編成の工程を監視すること。
3、標準的な教育の仕方。子どもの学力によって、教育レベルを上げたり、授業のペースを早めたりしないこと。
4、宿題は出すな。小学生には体験型の課題を与えるように。
5、試験の標準化。低学年には試験を行なってはいけない。4年生以降は、国語、算数、外国語に関しては学期末テストだけ行なってもよい。試験内容は基準を超えないように。
6、100点満点などの細かい評価を行なわず、「優」「良」「可」「不可」などの段階評価を採用すること。
7、補習のための教材は1科目1冊が原則。学校や先生は補習のための教材を勧めないこと。
8、下校時刻以降、夏休み、冬休み、連休、祝日などに補習を行なわないように。勉強合宿や校外学習塾などは実施しないこと。
9、毎日1時間の運動をすること。
10、チェック態勢を強化すること。
今回挙げられた10項目は、いずれも「ゆとり教育」を促す内容が多く、今後、議論を呼びそうだ。
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