8月24日に店内で食事をした客らが食中毒症状を発症し、8月29日に管轄保健所より「営業停止の行政処分」を受けていたラーメン店「博多一風堂総本店」(福岡市中央区、同月28日より休業中)の営業再開の見通しが、近日中になることがわかった。同社は「弊社ではこのたびの事態を厳粛に受け止めています」とコメントしている。同店の営業停止処分(1日間)は同月30日午後8時には解除されていたものの、同社は万全を期すため、一部の厨房機器の入れ替え、9月2日には床の入れ替えなどを含めた店内の改装工事に着手した。その他、衛生関係の会社および保健所よりアドバイスを受けながら、時間をかけて営業再開に踏み切るようだ。
事の経緯は、8月24日に同店にて食事をした2組7名のうち5名と「まかない食」を食べた同店の従業員の1名が体調不良(嘔吐、下痢、腹痛)を訴え、行政および医療機関による検査の結果、うち3名から黄色ブドウ球菌が検出された。管轄保険所が5名と1名の従業員の計6名の共通食が同店の食事のみという状況から、感染経路が同店と判断されたため、営業停止処分となった。総本店以外での食中毒症状の発症者はなく、体調不良を訴えた6名の体調は回復している。
同社には営業停止後、励ましのメールが届いているという。同社は「多くのファンの方に支えられていることを、改めて実感しております。お客さまの安全が確保され次第、少しでも早く営業再開できるように努力していきます」とコメントしている。
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