3日、マイクロソフト(米国)が世界的携帯電話大手のノキア(フィンランド)の携帯電話事業を買収すると発表した。買収金額は54億4,000万ユーロ(72億ドル。1ユーロ131円で7,126億4,000万円)。これにより、2010年にマイクロソフトからノキアCEOに就任していたスティーブン・エロップ氏がマイクロソフトに復帰することになり、退任を表明しているマイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOの後任候補の一人となることが予測されている。
大きな金額の買収はマイクロソフトにとっても賭けであると言っているが、世界的最大手同士の合併は両者のもつ世界トップの技術力を一手に合わせることを意味し、あるいはIT業の革命的な進歩を生み出すことにつながるかも知れない。
デバイスとサービスの会社への転換が遅れたマイクロソフト、スマートフォンの開発で後れをとったノキア。両者が同一の会社として生まれ変わることで、どのような未来が生み出されるのか。スマートフォンに変わる何かを生み出してくれるかもしれないし、現在のパソコンの概念を超えた何かが生まれるかも知れない。大いなる可能性を秘めた合併になる。これが単なるCEO交代劇の手土産にとどまらず、新たなIT社会の創出を期待したいところだ。
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