ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

コダマの核心

えんの凄み(2)~卓越した戦略性で勝つ
コダマの核心
2013年9月 5日 10:12

<攻めないと組織は萎える>
 原田社長に「いまの若手の経営者はバランス感覚に富んで冒険をしない。この堅守の経営手法をどう感じるか?」と質問した。「たしかに無意味な拡大路線はいずれ失敗する。しかし、経営者は常に攻めの姿勢で前向きに事業拡大をしないと組織は閉塞してしまう。人事面においても若手にとって未来に楽しみを感じさせないと退社してしまう」と攻めの立場性を明確にする。ただし、攻めの経営手法にも確実な戦略性が裏付けられている。

 2020年を展望すると福岡市の人口を確実に増加する。この7年間に毎年、5棟500戸の供給は可能である。だから2016年には8,000戸の管理ストックビジネスの規模がほぼ読める。1万戸になれば福岡市中央区・博多区の若手単身世帯の10%のシエアを握るようになる。そうなれば投資マンションの販売益をゼロにしても経営が成立することは前号で触れた。原田社長はさらに先の見通しを持った戦略を打ち立てている。

 「次は中古市場の拡大」と読んでいる。「オーナーはいずれ転売を希望するであろうし買換えを求めてくるであろう」と認識して対応を急いでいる。投資マンションを不動産売買でなく金融商品として取り扱うシステムを構築しているのだ。要はオーナーに年利4.5%の利回りの金融商品として意識させる。転売の申し出があれば手数料を引いて処理できる仕組みである。だからこそ同社の商品はすぐさま転売可能な立地を優先しているのだ。

<エグゼ博多コンドミニアムの売り出しの狙い>
エグゼ博多コンドミニアム 今回、(株)アームレポとタイアップして博多駅を眼前にした地下鉄祇園駅の横に売り出した「エグゼ博多コンドミニアム」のプロジェクトは野心的だ。というよりも戦略性に富んでいる。
 謳い文句は次のようになっている。「EXE(エグゼ)のコンセプトは『ホテルレジデンス』。現代のライフスタイルの変化やセカンド、終りの棲家にも対応できる住まいが必要と考え、『ホテルレジデンス』の空間価値と『ホテルコンセルジュ』の安心の価値の追求と、居住資産価値を備えた『エグゼ博多コンドミニアム』のモデルルームへ是非、一度ご来場くださいませ」。

 なにが野心的、戦略性に富んでいるのか。まず同社の「エンクレスト」に住んできた若手の居住者の一部にはステップアップのために都心部の分譲マンションを買い求める層が必ず現われてくる。「エンクレスト」に慣れ親しんできた顧客を取り込もうという狙いがある。言葉を置き換えれば「一度、お客さんという付き合いが始まったら、一生お付き合いさせていただきます」という商売哲学だ。「ストックビジネスを進化させたもの」と評価される。

 一方で、ファミリー顧客には長年、企画販売を手掛け蓄積あるアームレポに販売を託すことにしている。また投資目的のお客にはえん側がアプローチするのである。今回のエグゼ博多の売り出しの狙いは同社がファミリーマンション分譲に乗りだしたという単純なものではない。原田社長が「都市福岡のまちづくりに貢献したい」という想いを具現化する第1弾の作品なのである。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
株式会社 えん
代 表:原田 透
所在地:福岡市中央区大名2丁目8番22号天神偕成ビル6階
設 立:1989年11月
資本金:1億円

▼関連リンク
エグゼ博多コンドミニアム(HP)

<< (1) |       


※記事へのご意見はこちら

コダマの核心一覧
コダマの核心
2013年9月 5日 10:12
コダマの核心
2013年9月 4日 07:00
コダマの核心
2013年8月12日 16:11
コダマの核心
2013年6月29日 07:00
コダマの核心
2013年6月28日 11:00
コダマの核心
2013年6月18日 07:00
コダマの核心
2013年6月17日 11:14
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
流通メルマガ
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル