幅広い分野の情報提供を目的として(株)データ・マックスが主催するマックスクラブ講演会第2回が5日、福岡市博多区の同社セミナー室で開催された。
第2回の講師は、拓殖大学日本文化研究所客員教授の濱口和久氏。陸上自衛隊出身で舛添政治経済研究所を経て、民主党本部幹事長室副部長などを務めた濱口氏は、これまでの経験をふまえ、「永田町にはスタッフも議員も優秀な人があまりいない。国民以上に能力がある人が国会議員になり、国会で熱心に活動すべき」と主張。また、安倍政権について、「『有識者の7割が賛成したから消費税導入』ではなく、首相自身が覚悟の上で国民にきちんと説明すべき」、「オリンピック誘致ができなければ自民党内の政権交代が意外と早く来るかもしれない」と指摘した。
また、防災教育にも携わっている立場から、「戦争は人間の理性が働けば防げるが、災害はそうでなく、災害のほうが人間にとっては恐ろしい」、「憲法のなかに緊急事態条項を設けるか、緊急事態に関する新しい法律をつくるべき」、「日本版NSC(国家安全保障会議)設置の際は、自治体が自衛隊出身者を防災・危機管理官にすると、災害時にネットワークをつくりやすい」との提言を示した。
第3回は、(株)環境デザイン機構の佐藤俊郎代表取締役を講師に招き、10月3日(木)午後5時から開催の予定。
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