NET-IBでは、SNSやブログで情報発信を行なっている佐賀県武雄市長・樋渡啓祐氏のブログを紹介している。
今回は全国学力調査の結果について記載している、9月4日午後6時16分のブログを紹介する。
全国学力調査の公表をしました。
全国学力・学習状況調査、佐賀県学習状況調査の武雄市結果の公表をいたしました。公表分はこのとおりです。
前回の公表からも賛否両論があり、今回もありましたが、当然、税金を使って調査をやっているのであれば、基本的に、公表するのが筋(前回公表時の私の考えはこのとおりです。)。
また、何の根拠も無いのに、あの小学校は成績が良く、こっちは悪い、とか、ヘンな序列化って武雄市でもあります。しかし、公表することによって、そんな謝った序列化が排される。また、経年変化をちゃんと出すことによって、序列化も流動化する。それが僕の考えです。また、それよりも大切なことは、そうなんです。教育を学校任せにするのではなく、地域や保護者を巻き込んで考えるきっかけになれば良い。また、学力調査だけではなく、学習状況調査も公表しているので、総合的な議論につながればいいなって思っています。
文部科学省には、公表すべし、といろんな場を通じて言い続けてきて、大分、歩み寄ってくれました。しかし、僕が知る限り、朝日や西日本は社説で、公表は反対のスタンス。しかも、そのスタンスが強まっているけど、その理由が、確か、序列化と「学校は学力競争の場では無い。」「学力が全てでは無い。」というもの(間違っていたら、ご指摘ください。)。
前にもどこかで書いたし、議会でも言いましたが、大人の世界に競争が無かったら、すなわち、ユートピアのような世界であれば、そういう論は成り立つと思います。僕は、教育の世界こそ、その在り方については、高度なプライバシー等を除き、万機公論に決すべしだと思います。この学力調査等の公表はその基礎になるべきもの。そういう意味で、各学校長が公表に応じてくれたのは、感謝したい。
樋渡氏のブログはコチラ。
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