イオン(株)、イオン九州(株)は11日、全国のGMS(総合スーパー)「イオン」全店(423店舗)でレジ袋の無料配布を中止すると発表した。代わりに、バイオマス素材のレジ袋を有料配布する。実施は11月1日から。現在は、220店舗で無料配布の中止を実施しているが、新たに本州、四国、九州の203店舗で導入する。九州エリアでは、GMS「イオン」33店舗の食品フロア、「イオンスーパーセンター」5店舗の食品フロアで新たに実施する。有料レジ袋は、九州エリアはLLサイズ1枚5円、Lサイズ同3円。なお、レジ袋の収益金は地域の環境保全に取り組む団体に全額寄付し、レジ袋を利用したお客が間接的に環境活動に参加できる仕組みとなっている。
全店での無料レジ袋配布中止は、CO2削減と環境保全の取り組み促進が目的。イオンは「すでにレジ袋の無料配布を中止している店舗では、レジ袋辞退率が80%に上り、この取り組みはお客さまにご賛同をいただけている」としている。イオンは1991年に「買物袋持参運動」をスタート。2007年に、全国チェーンの小売業として初めてレジ袋の無料配布中止を実施した。
イオンによると、昨年度のグループ全体でのレジ袋削減枚数は18億枚、レジ袋辞退率は63.4%(業界平均47.9%)。CO2削減量は、16万7,000トン。「持続可能な社会の実現に向け、これからもお客さまとともに環境保全活動に取り組む」としている。
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