商談会・展示会の秋のシーズンを目前とした9月5日、福岡商工会議所で「バイヤー目線でのプレゼンテーションのポイント」と題した製造業者、卸売業者向けのセミナーが開催された。
製造業者や卸販売業者にとって、販路拡大は重要な課題のひとつ。そのため、小売店のバイヤーにPRを行なうが、店舗が何を求めているのか、バイヤーがどのようなポイントを見て商品を選んでいるのかを知る機会は少なく、「なかなか商談が決まらない」と悩む製造業者は多い。
今回のセミナー講師は、ITOU企画代表の伊東正寿氏。伊東氏は、寿屋を経験後、ハローデイ商品部で9年半のバイヤーを経験。長年バイヤーとして現場に携わってきた経験に基づき、商談会及び展示会という場面での話を行なった。
午前中は「商談会のプレゼンテーションの仕方」と題し、食品小売業界のトレンドや最近の消費者ニーズについて解説。その後、伊東氏も携わった商品開発の流れ、何を売りにし、実際のバイヤーにどうPRをおこなうかといった話を、実例を挙げて分かりやすく熱弁した。また、実際に¬伊東氏が現役バイヤー時代に、取引先から言われて嬉しかったフレーズ、一方では困った例を挙げ、これから商談会に臨む製造業者に対し参考となるようなエピソードを披露した。
午後は、「展示会での商品の魅せ方」と題し、実際に上手くいった展示会でのディスプレイの写真を用いて、どこが良かったかといった話を分かりやすく解説をした。また、展示会にバイヤーはどのポイントを見ているのか、なにを求めているのかといった話を行ない、参加者は熱心にメモを取り、伊東氏の話に聞き入っていた。
当日参加した大分県在住の男性は、「自身は農家だが、今まで、どうすれば売れるかといったことを考えていなかった。今後はスーパーとの直接取引も行ないたいと思っているので、非常に参考になった」と話し、また、別の女性からは「近いうちに展示会にブースを出す予定があるので、成功事例の写真を参考に自身のブースも改良したい」と早速実践を行なうという意気込みも聞かれた。
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