女性の体型と収入の格差の相関関係を調べた論文が今、インターネット上で話題となっている。これは、華中科技大学の博士課程3年生、江さんが発表した「容姿経済学」という分野のもので、「中国の労働力市場において、体型は大事か?」というテーマで論じられている。
その論文によると、中国労働力市場においては、女性の身長が1センチ高くなれば、その人の収入は約1.5~2.2%アップするという。この論文を書いた江さんは、中国の会社では、現実問題として、外見を蔑視する傾向があると感じ、「容姿経済学」に注目したという。
サンプルは1300人(男性748人、女性552人)で、男性と女性の平均身長はそれぞれ168.8cmと158.8cm。平均体重はそれぞれ68.8kgと57.8kgだ。データ分析を行なった結果、女性の体型に対する明らかな差別があると結論づけており、ぽっちゃり体型の女性は、収入面や就職活動において、明らかなマイナスの影響が認められたという。この傾向は中間所得者にとくに顕著に見られる傾向だとか。ちなみに、男性のスタイルと就職や収入に与える影響の相関関係は、特段見られなかったそうだ。
「男尊女卑」が未だ顕著な中国ならではの論文だが、この話題は、国境を越えて、イギリスの有名経済誌にも引用されている。
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