大規模なM&Aや業務提携が加速する背景に、各社の規模拡大への焦燥感が見てとれる。早くから「生き残りにはスケールメリットが不可欠」と複数の関係者が危機感を募らせてきた。ボーダーラインは売上高300億円や500億円という見方があったが、今回提携するマルキョウと西鉄傘下のスーパーを単純合算すると1,600億円を超える。「1,000億円が目安」(流通関係者)という意見が現実味を帯びている。ただし「大規模チェーンとなっても個店に力量が必要」不採算店ばかり集合体で1,000億円の売上高でもいずれ淘汰にさらされる。裏返せば「販売力があれば単独店でも生き残りは可能」だ。
ただし、中小スーパーの環境の厳しさに変わりない。福岡都市圏のA社はかつて「圧倒的な安さ」で小規模チェーンながら高い集客力を誇った。しかし、「トライアル」、「ルミエール」が出店攻勢をかけ「ザ・ビック」の出店攻勢をかけるなか、A社の特徴は目立たなくなってしまった。拍車をかけるのが利害関係者との係争だ。テナントや取り引き先などを相手取り訴訟をしかけた結果、小売業者としての評判を落とすこととなった。久しぶりに来店した消費者が「あまりの客の少なさに驚いた」ほどの変貌ぶりだ。今のところ資金繰りに変調は見られないが、小規模スーパーの事業環境は日増しに厳しさを増している。
■大淘汰時代が始まる 地場スーパーはこれで勝つ!
<日 時>
10月2日(水)午後5時~(開場 午後4時半~)
<プログラム>
第1部 午後5時~午後5時半「次のM&A対象はここだ!」
(株)データ・マックス 流通事業部 部長 鹿島 譲二
第2部 午後5時半~午後6時45分「地場スーパーはこれで勝つ!」
(株)スーパーまるまつ 代表取締役社長 松岡 尚志 氏
<会 場>
IPシティホテル 2階
福岡市博多区中洲5-2-18
(地下鉄 中洲川端駅2番出口より徒歩3分)
<参加費>
3,000円(税込)
※IBクラブ会員は2,000円(税込)
※セミナー終了後、懇親会(希望者のみ お一人様別途3,000円)
<申込方法>
コチラからFAXいただくか、下記のメールフォームから申込ください。
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