NET-IBでは、SNSやブログで情報発信を行なっている佐賀県武雄市長・樋渡啓祐氏のブログを紹介している。
今回は福岡ソフトバンクホークスがファーム本拠地を募集しているが武雄市が手を挙げない理由について記載している、9月13日午後8時17分のブログを紹介する。
ソフトバンクホークスファーム誘致に手を挙げないわけ
福岡ソフトバンクホークスがファームの本拠地を募集ーーー。最近、九州では、話題になってますよね。たぶんもう、30くらいの自治体が手挙げてます。そしてやっぱり、聞かれますね。武雄市は手を挙げないんですかって。
募集の内容はだいたいこんな感じ。
・ 概ね40,000~60,000m2(12,100~18,150坪)の土地
・ 可能な限り分割がされていない土地
・ 造成済または、粗造成済の平坦な更地
・ 高速道路の最寄りICから概ね20分圏内であること
・ 鉄道の最寄駅からの交通手段が確保できること
・ 2015年秋を目処として竣工し、2016年シーズンからの本格使用
・ 20年以上継続して利用可能な土地
・ 賃貸契約が可能(もしくは検討が可能なこと)
議会でもお答えしたんですが、結論を言うと、武雄市は手は挙げません。なぜかって。残念だけど、条件に合う土地がないんです。それならと、議会では武雄北方インター工業団地に誘致したらと質問を受けました。武雄北方インター工業団地なら条件に合うじゃないかと。確かに、条件だけ見ればよさそうに見えます。でも僕は、工業団地への誘致は手を挙げません。
その理由は大きく言えば次の2つ。工業団地はあくまで分譲(販売)を前提にしてるので、貸す(売らない)のであれば 土地代約8億円分を市が負担することになってしまう。また、仮に市が土地代を負担してソフトバンクに貸したとして、できた施設はソフトバンクのもの、市民が自由に利用できる施設にはならない。
もともと武雄北方インター工業団地は雇用の場の確保にと市民の期待を受けて始まった事業。平成23年10月に分譲を始めてこれまで、自分もトップセールスに奮闘してきたし、うちのスタッフも東奔西走して勢力的に誘致活動をやってきてくれたおかげで、来月には正式に発表できますが、やっと雇用100人を超す企業を誘致できました。この厳しい経済状況で、うちのスタッフはよくやってくれたし、また、引き合いも出てきたところです。
もちろん、この土地には、いろんな可能性を考える必要があると思うし、僕自身は、企業誘致だけこだわっていませんが、以上のような理由で、手を挙げません。もちろん、会見もしません。
樋渡氏のブログはコチラ。
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