経済成長で注目されるカンボジアに、(株)ディックスクロキ(黒木透代表)がホテルや戸建て賃貸アパートメントの投資を始めて約1カ月。好調な滑り出しだ。6月16日には現地法人を立ち上げた。
5月に第1弾として投資したホテルは、シアヌークビルに近い避暑地オートレビーチにある。カンボジアの5大ビーチの1つだ。ホワイトサンドの砂浜が広がる遠浅の海に面したバンガロー型のホテル。ツイン1泊30ドルの客室26棟。プノンペンのフランス人をはじめ、周辺諸国に住む欧米人の観光客でにぎわう。
すでに稼働中のバンガローなので、翌日から売上を計上。雨季の5~9月の稼働率を30%と渋く設定、年間平均約6割の稼働率で、初期投資を2、3年で回収する見通しだ。ふたを開けてみると、雨季の5月で予想を大きく上回る稼働率60%と、順調なスタートを切った。
黒木社長が「一目で惚れました。白い砂浜のビーチ、透き通った海。海は遠浅で波がほとんどなく穏やか。まるでプールのように子どもも安心して泳げる」と話す絶好のロケーション。観光客が来ないわけがない。
第2弾として、隣接地にホテルを新築する準備も着々と進めている。1,800m2(約545坪)の用地と、前面の海辺600m2の借地権も確保し、建築契約も済ませた。鉄筋コンクリート、レンガ造3階建てツイン27室とファミリータイプ9室のプール付き合計36室。カンボジアのホテルがほぼ満室になる乾季(11月~2月)の観光シーズンにオープンする予定だ。
ディックスクロキが上場したときに果たせなかった海外投資で再生ディックスがカンボジアで早々と好調な滑り出しを見せている。
「日本で投資したら利回りは約10%、実質2~3%を切っている。カンボジアは、今が経済的に急成長している国だ。治安も良く、国民性が真面目」(黒木社長)。
カンボジアは親日の国で、労働力が安く、平均年齢23歳、7割が30歳以下の若い国だ。もともとタイとベトナムの中間地という地の利があり、道路や港湾などのインフラ整備が進み、日本から製造業の進出が進んでいる。1人当たりのGDPも上昇し、イオンなどの流通業などの進出が相次いでいる。経済が成長しているだけでなく、進出企業への優遇措置もある。世界で経済成長のフロンティアになっている国だ。しかし、ディックスの投資が成功したのはそれだけではない。
黒木社長は、カンボジアの物件を初めて見て、数分で投資を決断した。「売主の話しぶりを見て、聞いてピンとくるものがあった。カンボジアへ行って人を見て、街並みを見て、即決断した」と話す。
投資対象は、ホテルだけでない。カンボジアの家賃は毎年10~20%値上がりしているという。ディックスは、シアヌークの街にもオートレビーチにも近い好立地に、戸建賃貸アパートメント4棟を開発中だ。すでに2棟が完成、残り2棟が工事中。家具家電付きで、家賃は月6万円。借りるのはフランス人や欧米などの外国人。日本で不動産賃貸に投資するよりはるかに有利な投資物件になるという。
「カンボジアは、国自身が外国人の投資を求めていて、それが雇用の機会を生み出し、カンボジアの発展につながる。経済発展に力を貸すことができ、投資としても成功する。楽しいですよ」と語る黒木社長。「お客さまに満足していただける投資物件を目指して、プノンペンへと投資物件を増やしていきます」と、夢を膨らませる。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:黒木 透
所在地:福岡市中央区薬院2-24-27
設 立:2012年11月
URL:http://www.di-pro.co.jp/dixkuroki/
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