破たんしたナチュラルグループ本社(NG社)の債権者である法人2社が、NG社代表を務める橋本幸雄と山下利光の両氏に対して805万円の損害賠償を求めている裁判で9月18日、NG社側が和解を申し入れた。支払い提示額は橋本氏が30万円で山下氏が15万円。
同裁判は、7月17日に行なわれた証人尋問に引き続き開かれたもの。原告側は被告の橋本氏に対して「試算表」や「売買契約書」の提示を求めていた。橋本氏らは7月中の提出を約束していた。ところが、最終準備書面が裁判所に提出されないまま18日の裁判を迎えたもよう。
被告代理人の弁護士は「本人が広島に居るために準備できなかった」と苦しい弁明を強いられ、「次回までに提出する」と述べた。裁判官が「きょう結審せずにですか?」と問い直したとき、代理人はあわてたように立ち上がり、「和解を申し入れたいのですが・・・」と動揺を隠せない風だった。
和解提示額は橋本氏が30万円、山下氏が15万円で、ともに3回分割払いという条件。原告側は検討するとしている。次回の口頭弁論は10月30日に予定。
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