13日、17日と2回に渡って『ホークス・ファーム拠点争奪戦に乗り遅れた高島福岡市長』と題して、福岡ソフトバンクホークス(SBH)のファーム移転について当Net-IBで述べた。各自治体の熱きおもいで、ホークスのファーム拠点の候補地に名乗りを上げている。街の活性化における経済の発展、地区住民の士気の向上や一体感の醸成など、各自治体はファームの招致に全力を注いでいる。
それぞれ活動の規模の大小はあるが、人、時間、そしてお金が動いている。住民の活動もあることながら、各自治体の職員も当然ながら活動している。自治体の予算=税金である。住民の血税がこれらの招致活動に注がれている。すでに30をこえる自治体が、ホークス・ファームの招致を実現させ、拠点が来ることを心から期しているのである。前回の末節で述べたが、もし福岡市に何事もなく決まった場合は、各自治体からの落胆は、はかりしれない。そして福岡県及び九州の市民やホークスファンからの非難は、必至であろう。選定の過程は、精密にかつ慎重に行われるべきである。この過程をあやまると、ホークスのブランドの失墜とファンが離れてしまう可能性がある。当然ながら、SBH側も分かっていることであろう。
「招致に名乗りを上げた自治体のコンペ方式を採用して、ファーム移転地を決定するべきである。公正にかつ明瞭に選定が行うことだ。選定時の情報は、オープンにして誰が見ても分かるようにしなければならない。まあ人情としては、福岡市内に移転して欲しいのが一市民としての願いだ。
しかし、各自治体の連日の懸命な招致活動を見ると、後手を踏んだ福岡市が候補のテーブルに上がること自体に違和感はあることも確か。福岡市は、引くべきであろう。福岡市から離れると本当に大きな損失で、残念だが...」と複数の福岡市内の中小企業の経営者の談。高島市長が、即座に候補地に名乗りを上げなかったことが、今回の招致活動を激化させた起因である。
SBHは、2016年のシーズンからの本格的な使用を表明している。後2年半である。多くの時間がある訳ではない。SBHのファームと地域が一体となり共生が出来て活性化するような、新たな文化の創造を期待する。何よりも、福岡県及び九州各県の住民の皆さんが、そう願っている。フェアな戦いの中で決定されることを、心より祈る。
▼関連リンク
・ホークス・ファーム拠点争奪戦に乗り遅れた高島福岡市長(前)
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