昔から日本には"花より団子"ということわざがある。花は、お祝い事や記念日、日々日常を彩る。切り花は花屋だけでなく、食品スーパーでも取り扱いがある。しかし、国内のスーパーではそれほど売れず、比較すれば食品の方が圧倒的に売れる。
食品スーパーで花を買わない女性は、「スーパーで売られる切り花は、あまり綺麗ではないと思う。買う気にならない」と話す。また、買うことがあるという女性も、「夏場は一日で枯れてしまうことも多い。もっと日持ちがよくなればいいのに」と話すなど不満もあるようだが、「自然のものなので枯れることはしょうがない」と割り切っているように感じられた。消費者は、スーパーでの切り花は綺麗ではないのだとあきらめるしかないのだろうか。
埼玉県を中心に、関東地区1都6県で食品スーパーを展開する(株)ヤオコーでは、2012年4月より全店舗で、"花持ち保証"を行なっている。花持ち保証とは、つまり、切り花の品質保証である。保証期間中に切り花が枯れた場合、店舗に持参すれば交換してもらえる。保証期間は、花の種類によって異なるが、5~7日が保証されている。
しかし、現在このような品質保証に取り組む花屋、食品スーパーは少ない。同社は何故、保証が可能になったのだろうか。同社によると、花持ち保証導入前後で仕入れ方法が変わったり、物流が変わったりということはないという。品質維持のポイントは「食品と同じような衛生管理をすること」だと話す。
食品売り場では当たり前に行われている従業員の手洗いや道具の殺菌などの取り組みがある。例えば、肉売り場で、朝精肉加工に使用した包丁をそのまま放置し、午後洗わず使用するということはあり得ないだろう。しかし、朝花を切ったハサミをそのまま殺菌もせず午後使用するということが当たり前に行なわれていたというのだ。
これを、食品と同じような衛生管理をするように取り組むことで、花を綺麗に長く楽しむことが可能になったのだという。
同社の店舗には、小型店でも平均約30種類の花が置いてあり、大型店になれば、2倍以上の花売り場になるという。
顧客側は、綺麗な状態を一定期間保つ保証の付いた綺麗なお花が並ぶ売場にボリュームがあれば、様々な花を選ぶ楽しみも増える。同社の花売り場は、この取り組みもあってか「好調に推移している」と担当者は話す。食品売り場で当たり前に行なわれていることをコツコツ取り組むことが、美しい花売り場を支えている。
■大淘汰時代が始まる 地場スーパーはこれで勝つ!
<日 時>
10月2日(水)午後5時~(開場 午後4時半~)
<プログラム>
第1部 午後5時~午後5時半「次のM&A対象はここだ!」
(株)データ・マックス 流通事業部 部長 鹿島 譲二
第2部 午後5時半~午後6時45分「地場スーパーはこれで勝つ!」
(株)スーパーまるまつ 代表取締役社長 松岡 尚志 氏
<会 場>
IPシティホテル 2階
福岡市博多区中洲5-2-18
(地下鉄 中洲川端駅2番出口より徒歩3分)
<参加費>
3,000円(税込)
※IBクラブ会員は2,000円(税込)
※セミナー終了後、懇親会(希望者のみ お一人様別途3,000円)
<申込方法>
コチラからFAXいただくか、下記のメールフォームから申込ください。
<日刊マックス流通のご案内>
日刊マックス流通は沖縄を除く九州地区の食品スーパー、ドラッグストア、ディスカウントストアなどの小売業の情報を、土日祝日を除く毎日タイムリーに配信しています。現在、1カ月間に限り、無料で配信させていただきます。無料試読希望者は、下記のメールフォームでお申し込み下さい。
※記事へのご意見はこちら