食品容器メーカーの中央化学(株)(本社:埼玉県鴻巣市、水野和也社長)は、24日、25日の2日間、福岡ファッションビル(福岡市博多区)にて商談会を開催している。
また、商談会と合わせてスペシャルセミナーも開催。24日(火)は、JA全農生活関連部生活リテール部主席技術主管の星良雄氏による「市場の変化とこれからの惣菜産業~苦悩するスーパーマーケット惣菜~」と題した講演が行なわれた。星氏は、生活協同組合コープネット事業連合の統一作業に参画し、埼玉のスーパー「ヤオコー」でデリカ事業部惣菜部長、同社惣菜の子会社となる三味の取締役などを経て、現在はJA全農生活関連部生活リテール部主席技術主管を務めている。
セミナーでは市場の概観や、ヤオコーおよび三味の惣菜の取り組みについて実例を挙げ説明。人口減少で食品スーパーの大淘汰時代が始まり、今後食料品が今までのように売れなくなってくる状況下にあって、惣菜事業領域に関しては大幅に拡大していくと説明。売れる惣菜売場をつくり、「生き残りのために、物まねから脱却すること、自社オリジナルの惣菜をつくること」の重要性について熱弁した。24日のセミナーには200名の参加者があり、熱心にメモを取り、聞き入っていた。
25日(水)はヤオコーの常務取締役、日本スーパーマーケット協会専務理事を歴任し、現在はコーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパンと中央大学戦略経営研究科の客員教授を務める大塚明氏を講師に「激変するマーケット、これからの小売業」というテーマでセミナーが開催される。
なお、商談会では「Keep Up VALUE/Step Up VALUE」というテーマのもと、「Keep」(いいところは、そのままに。変わらない価値を提供)、「Step」(価格を保ち、市場の声に応えた新たなラインナップ)、「Choice」(様々なバリエーションと組み合わせが生む価値)、「Change」(今までにない、新しい使い方と価値を提供)の4つのキーワードを基に今秋の新シリーズ(10シリーズ400アイテム)の売場づくりを提案している。会場にはシリーズを用いたクリスマスやお正月の食卓シーンの空間展示やレンジアップメニューのデモンストレーションコーナーなども設置され、業界関係者らでにぎわっていた。
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