＜「霊峰富士」は全ての日本人の心のふるさと！＞
　――ロッキーさんの「ときめきの富士」は招福・開運の奇跡の写真と言われています。この点に関してはどういう感想をお持ちですか。

　ロッキー田中　私は富士山に呼ばれて無心に撮っているだけで、招福・開運をアピールしたことも、自分でイメージしたこともありません。そのようなお便りはたくさん頂き、励みにもなり、とても嬉しく思っています。その際私は「それはあなたが前向きだから富士山が応援してくれて、実現出来たのだと思います」とだけご返事しています。富士山からのご褒美です。但し、その人が富士山のおかげで嬉しいと思ってくれれば、富士山も喜び、さらに好転、善循環していくことは間違いないと思います。

　――ロッキーさんは富士山には霊力とか奇跡を起こす力があるとお思いですか。

　ロッキー田中　それはあると思っています。万葉の昔から、「霊峰富士」は、全ての日本人にとって、心の故郷であり、また文化の母胎でもありました。その自然の美しさだけでなく、神の降臨する神聖な山として深い信仰を捧げ、霊的な存在として崇高されてきています。
　日本人であれば海外から帰国時に富士山を見て安心し、新幹線の窓から富士山を見て嬉しい気持ちになるのは共通した感情と思います。

　ちなみに、富士山と同じ景観を持つ山は世界で67あると言われています。しかし、裾野が360度の広がりを持っている山は世界にただ１つ富士山だけなのです。その富士山が日本にあることはとても重要な意味を持っていると思います。

　――ロッキーさんは平成の「葛飾北斎」とも言われています。ロッキーさんの作品と浮世絵との関係をお話頂けますか。

　ロッキー田中　いつの間にか、多くの方にそのように呼んで頂けるようになりました。不遜なことでもありますが、もっともっと近づけるように頑張りたいと思っております。浮世絵の世界というのは、「自分の視界に入った全景を受け入れる」世界のことを言います。
　望遠ではなく広角です。人々の暮らしの中に大好きな富士山がある。日本人に生まれた喜び、それを現在の写真として甦らせるのが私のミッションです。夢、癒し、嬉しさ、優しさ、勇気、志、それらをまとめて「ときめき」の言葉で表し、写真にして人々に届けるのが私の生き方です。

＜日本中の会社の社長室に「ときめきの富士」を！＞
　昔は勢いのある会社、志の高い会社の社長室には富士山の絵が必ず1枚はありました。ところが、今はほとんどありません。モダンな西洋画に変わってしまったのです。富士山が「世界文化遺産」になったのを契機に、最近心に決めたことがあります。それは、日本中の会社の社長室に「ときめきの富士」を飾ってもらうことです。おかげさまで、この話は知られるようになって、どんどん実現してきています。自分のそばに富士山があると正しい判断ができる、決断が早くなり、言葉遣いも良くなっていくと言うお客さんからの感想も時々頂きます。又「ときめきの富士」を見ていると、心が穏やかになり、志が生まれ、勇気が湧いてきますというメッセージもよく頂きます。

　360度に裾野を伸ばした美しい姿は「調和」を表し、"すーっと"天に伸びた姿は「志」を表しています。裾野は地球全体に繋がっています。その姿は様々な文化、人々の思いを吸収し融合して高くそびえる唯一の形です。そして、「お陰様（おかげさま）」という気持ちはこの「志」の土台となっているのです。

　最終的には富士山が何かしてくれる訳ではなく、それに気付いて心の中に富士山を"ストンと"落した人に安定と調和が訪れるのだと思います。大難が中難、小難に好転、嬉しい気持ちになり、つまらないことを忘れさせてくれます。

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