1988年の創業から「あごだし」を全国に広めた(有)味の兵四郎(福岡県筑紫野市)。長崎県平戸産のあご(トビウオ)にこだわり、天然素材6種類をブレンドした「あご入兵四郎だし」を提供し続け、26年目を迎えた。和食の基本となるだしを取り扱う同社が今年8月シンガポールに事務所を開設した。創業からこれまで、そして今後の海外展開について、同社代表の野見山正煇氏に聞いた。
<嗜好の多様化に対応>
「創業からこれまで、消費者の嗜好に変化を感じる」と話す野見山氏。当初は看板商品である「兵四郎だし」に使用される「あご(トビウオ)」という魚の認知度が非常に低かった。徐々に認知され、あごだしのおいしさに消費者が気づき、口コミで広まっていった。
時代背景も人気を後押しした。共働き家庭が増え、かつおやこんぶなどで一からだしを取ることが少なくなってきた。手軽にだしが取れる商品が好まれてきたのだ。そして、近年感じるのが健康志向である。もともと同社のだしには、調味料が加えてあり、パックを鍋に入れ、煮出すだけで調味までできる優れもの。ただ顧客から自分で塩分調整したいとのリクエストを受け、無塩の天然だしや41%減塩だしを開発し、商品化している。
「だし=和食」のイメージは強く、購入の動機が狭まってしまう。同社では料理教室を開催し、若者にも浸透しやすいように、和食以外の料理への提案も行なっている。
<歩みを止めない商品開発>
最近では自社で農薬・化学肥料不使用のコメを作り、米酢を商品化。合わせ酢、ポン酢、飲む酢など商品開発を盛んに行なっている。また2012年博多リバレインにイートインスペースを設けた直営店を出店。おいしいモノを提供して喜んでほしいとの思いは以前からあった。じかに顧客の反応を確かめることができ、感想をもらえる。食事スペースがあれば、集客にもつながり、食べた後、商品を手に取る客も多い。
<COMPANY INFORMATION>
(有)味の兵四郎
代 表:野見山 正煇
本社所在地:福岡県筑紫野市美しが丘北3-1-3
TEL:092-926-3035
E-mail:info@ajino-hyoshiro.co.jp
URL: http://www.ajino-hyoshiro.co.jp/
■大淘汰時代が始まる 地場スーパーはこれで勝つ!
<日 時>
10月2日(水)午後5時~(開場 午後4時半~)
<プログラム>
第1部 午後5時~午後5時半「次のM&A対象はここだ!」
(株)データ・マックス 流通事業部 部長 鹿島 譲二
第2部 午後5時半~午後6時45分「地場スーパーはこれで勝つ!」
(株)スーパーまるまつ 代表取締役社長 松岡 尚志 氏
<会 場>
IPシティホテル 2階
福岡市博多区中洲5-2-18
(地下鉄 中洲川端駅2番出口より徒歩3分)
<参加費>
3,000円(税込)
※IBクラブ会員は2,000円(税込)
※セミナー終了後、懇親会(希望者のみ お一人様別途3,000円)
<申込方法>
コチラからFAXいただくか、下記のメールフォームから申込ください。
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