<ラ・フォル・ジュルネ"鳥栖">
「ラ・フォル・ジュルネ」をご存知でしょうか?フランス語で「La Folle Journée」。
私ごとで恐縮ですが、私の趣味はクラシック音楽で、オーケストラや室内楽グループでヴィオラ(ヴァイオリンとチェロの間の中音部を受け持つ弦楽器)を弾いたり、中学生の時からフルートを吹いたりしています。仕事で原稿を書く際には、CDを聴いたり、世界中のインターネットラジオのクラシック音楽専門局から流れる音楽を聴いたりしています。
したがって、このラ・フォル・ジュルネが日本(東京)に紹介された2005年から関心を持ってみておりました。一度東京に行って聴いてみたいな、と。
ここで、「ラ・フォル・ジュルネって何?」という方もおられると思いますので、以下、この音楽祭の創設者ルネ・マルタンの著書『フランス的クラシック生活』を引きつつ解説します。
ルネ・マルタンは、フランス西部に位置するナント(人口29.3万人)という都市の出身であり、ある音楽上のきっかけがあって地元のコンセルヴァトワール(音楽院)で音楽と経営学を学び、クラシック音楽をプロデュースすることを志します。
1995年にそれが実現したのが、このラ・フォル・ジュルネ音楽祭です。「ラ・フォル・ジュルネ」という名前は、例のモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」の戯曲の正式名称である『狂おしき一日、あるいはフィガロの結婚』(La Folle journée, ou le Mariage de Figaro)に因むそうです。
この歌劇は、18世紀後半に発表されましたが、当時、世間の常識を打ち破るほどの革命的な作品だったとのこと。ルネ・マルタンは、かねてからクラシック音楽に対する固定的なイメージを覆したいと考えており、「クラシックのイメージをひっくり返す」ことを目的にこの音楽祭を創設するに至るわけです。
「ラ・フォル・ジュルネは、ロック・フェスのように気軽だけれど、あくまでクラシックのルール(四楽章の曲なら四楽章全部を演奏することなど)は崩さない。伝統にも、革新にも敬意を払いながら、互いの良いところを自由に行き来する」そんな音楽祭がラ・フォル・ジュルネなのです。
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和歌山大学産学連携・研究支援センター客員教授、観光学部フェロー
西日本工業大学デザイン学部非常勤講師
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