流通情報誌「月刊 激流」(国際商業出版)は11月号で、消費者庁が導入する米国型の機能性表示制度を特集した。広範囲な取材により、新制度の姿と今後の課題を浮かび上がらせている。流通業界だけにとどまらず、健康食品業界でも話題となりそうだ。
特集タイトルは「表示規制緩和の激震 健康食品から始まる市場拡大のビッグチャンス」。新制度が流通業界に与える影響が焦点だが、消費者庁の担当官をはじめ、健康食品業界団体の代表などにもインタビューを行ない、新制度を取り巻く関係者の考え方を網羅している。
とくに、健康食品業界が注目すべき点は、4ページにわたって掲載された消費者庁担当官による新制度の解説。情報が錯綜している健康食品業界にとって、たしかな情報源となる。インタビューのなかで担当官は、業界団体が求めている「第三者認証制度」を否定した理由を詳細に説明。また、新制度の表示内容、表示の裏づけとなる科学的根拠のあり方、安全対策について基本的な考え方を述べている。
特集では、新制度の導入によって売場がどう変化するのか、といった将来像にも踏み込んでいる。流通・食品業界をはじめ、健康食品業界の関係者にとって必読の特集記事といえる。
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