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脱原発・新エネルギー

凍土壁はベストの選択か(中)
脱原発・新エネルギー
2013年10月 1日 07:00

<国家的問題に再び立ち上がる>
tutui.jpg 筒井哲郎氏は、総合プラント建設会社の千代田化工建設で石油関連のプラント建設事業に携わり、60歳以降は、日揮プラントイノベーションで働いたキャリアを持つ。中東で石油開発事業などに携わった。舩橋晴俊法政大学教授らによる市民組織「原子力市民委員会」の技術部門のメンバーでもある。
 福島第一原発事故を契機に、これまで培ってきた経験、知識を何かに役立てられないかと立ち上がり、1970~80年代にエンジニアとして一緒に仕事をした人脈を活かして「プラント技術者の会」を結成した。原発のストレステストの際に、アドバイザーとして一役買った。
 「千代田加工建設で働いている時代に、岡山の水島で千代田加工がつくったプラントが重油漏れを起こして公害問題になったことがある(74年、三菱石油水島製油所の重油流出事故)。当時、70年代に、プラント技術者たちで組織を結成して、どうしたら事故を繰り返さないか、などについて話し合ったりした。80年代に入り、皆、各自の仕事で忙しくなり、プラント技術者の会は解散したが、福島原発事故に際し、私たちの培ってきたプラント建設に関するノウハウや技術、知識が役に立つこともあるのではと思い、再結成した」と語った。

<工期、費用面では粘土壁にメリット>
 これまでのプラント建設に携わってきた経験から、凍土壁よりも粘土壁の方が、「早く」「確実」であるとの思いを抱き、提言に至った。筒井氏の挙げる凍土壁の問題点は、主に以下の3つ。
 (1)放射能汚染物質を遮断する効果が十分に見こまれるかどうか。(2)耐久性の実績証明がなされていない。(3)重機や熟練の技術者が少なく、工期に時間がかかる。
 このうち、(2)と(3)においては、筒井氏が推奨する粘土壁の方がメリットが多い。スピーディに工事を行なえ、かつ、重機の数、工事に携わる熟練工の人員数、材料調達などの不安も少ない。

(つづく)
【岩下 昌弘】

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