「今は日本企業にとってチャンスなのです」と日本語で力説する女性経営者。商工会議所の共同事務総長エイ・ルウィ氏はじめ、財界人たちと持たれた夕食会での話だ。彼女は日本で数年間働いた後、帰国して不動産業やエステサロンなどを営む。ミャンマーの経営者たちは日本のあらゆるビジネスモデルに関心を持っているという。実際に、20名近くの参加者は小売業や自動車販売などさまざまな事業を営む人々だったが、ルウィ総長以外はすべて日本語を話せる人たちだった。商工会議所内に、日本語グループがあるという。潜在的な日本ビジネスへの需要は計り知れない。
実際は中国を筆頭に他国が先行し、日本の投資は大きく水を空けられている。今回収穫だったのは、参加メンバーのなかには具体的なビジネスに発展しそうな人々が含まれていること。他のASEAN同様「日本人は視察には積極的だが決断しない、もしくは時間がかかる。」というレッテルを貼られてしまえば、親日的な経営者を引きとめ続けることはできない。確かに、法律やインフラなど未成熟な面は多いが、ミャンマー人は本気で日本企業を待っている。
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