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"聖火ランナー"として走りました!(後)~高橋憲行氏に聞く
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2013年10月 9日 07:00
2020年東京五輪「私の想い!」シリーズ

 ――これから日本は「2020年東京五輪」に向けた新たな7年間を踏み出すことになります。この点について、一言お話頂けますか。

<オリンピックを機に、「観光立国」へ!>
 高橋憲行氏 オリンピックが近づくにつれ、日本が注目され、来日する外国人観光客は、自然と増えてきます。その数は3,000万人とも、5,000万人とも想定されています。

takahasi.jpg 私の持論ですが、「少子化だから経済が成長できない」というのは全くの誤りです。人口が日本の半分しかないフランスには外国人観光客が年間7,800万人訪れます。対する日本は、わずか年間に1,000万人に届きません。人口比で言えば、フランスは日本の18倍の観光客を受け入れているわけで、日本は1億6,000万人以上の観光客を受け入れることは不可能ではありません。美しい首都、ウィーンを擁するオーストリアは、なんと人口比で日本の40倍もの観光客を受け入れています。

 今はLCC(ローコストキャリア)で、どこからでも、簡単に飛んで来られる時代です。中国人観光客は減少しましたが、アセアンから日本への観光客はものすごく伸びています。特に、タイ、マレーシア、インドネシア等の国々からの訪問は顕著な伸びを示しています。
 観光客受け入れ体制が整えば、さらに増えるでしょう。オリンピックだけだと一過性に終わりますから、オリンピック招致を観光業の最大化への"引き金"に使うことです。

 最近では、インドネシア、マレーシア等で3億人いると言われるイスラム教徒の受け入れ準備(ハラール食品等)も大手のホテルを中心にかなり整ってきました。観光客が増えることによって、あらゆる分野の経済に相乗効果も出てきます。中国人以上に人口が増えると予測されるインドの中間層の急増も期待大でしょう。

<日本には面白いものがたくさんある>
 さらに、「日本の安心、安全」という告知が徹底されれば、観光客、特に女性の観光客が急増すると思います。当然女性が増えれば男性の観光客や子供も増えるでしょう。その点で、私は「観光産業」が日本の少子高齢化時代における経済成長の1つの大きな鍵と思っています。
 日本人にはごく当たり前のものでも、外国人にとっては"とても面白い"ものが日本にはたくさんあるからです。秋葉原だけではありません。100円ショップは有名になりましたが、ドンキホーテのジャングル陳列などは外国にはありません。お店の多くが多言語対応にもなっています。

 オリンピックを機会に、日本は「観光立国」を本気で考えるべきだと思います。日本はとても面白い国です。アジアの日本観光は、完全に追い風で、どんどん観光客がやってきます。きちんとした対応をすれば、長く滞在してもらえることになり、当然消費される金額も増えていきます。

 モノづくりは日本の生命線で大事です。しかし、それは「高品質のものをそれに見合う高価格で売る」ことが重要であって、中途な高品質で、低品質のものと価格競争をすることからは、脱出、転換しなければなりません。低価格量産品は他国に任せ、新しいコンセプトのモノづくりこそ日本の未来を成長させることになります。この詳細については、別の機会に読者の皆さんにぜひお話したいと思っております。

<「自信」や「誇り」の持てる文化・歴史教育を!>
 私は、外国人観光客を迎える時、日本人が皆、自信と誇りを持つことが必要と思っています。その為には、正しい文化・歴史教育をこのオリンピック準備の7年間と併行して、国や志のある人たちが行い、国民も自分で積極的に学んで欲しいと思います。その上で、しっかりと、そして堂々と外国人とコミュニケーションをはかって頂きたいのです。

 ――本日はありがとうございました。

(了)
【金木 亮憲】

≪ (中) | 

<プロフィール>
takahasi_pr.jpg高橋憲行(たかはし けんこう)
(株)企画塾 ・総合企画研究所 代表取締役
京都工芸繊維大学大学院修了。商品企画、新事業、マーケティングの分野で多数のプロジェクトに関与、並行して官公庁、自治体のプロジェクトを数多く手掛ける。現在のビジネスを進める上で必要不可欠な企画書のスタイルと体系をつくり、広く影響を与えたことから、「企画の達人」とも「企画の仕掛人」とも呼ばれる。京都工芸繊維大学講師、近畿大学講師、各地の自治体顧問を歴任。公的コンサルタントとして、関西文化学術研究都市の一角を占めるハイタッチリサーチパークを構想から実現まで関与。中華民国企画人協会顧問。企画関連の著書は100冊を超える。


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