今や、日本の夏にはクーラーが欠かせず、快適に暮らすために電気などのエネルギー消費が増えるこの季節。多くの企業や団体が節電の努力をしているが、その半面、冷房の利きすぎなど至るところに無駄はある。この無駄を、住宅の性能を向上させることによってできるだけ少なくしようという機運が、一部の自治体や建設業者のなかで高まっている。
<夏涼しく冬暖かい低燃費の住宅>
どのように太陽光を取り込み、どのように換気し、どのように風を通し、遮断するか。風が抜ける家にしておくことによって、春や秋にエアコンを使う頻度を少なくし、エネルギー消費量を減らす。壁や窓、窓枠などの素材を替えることで燃費を向上させることも可能。日本エネルギーパス協会の今泉太爾理事は、「新築であれば、太陽光の取り入れ方、止め方、窓の位置などで低燃費にすることができる。建築の知恵、エネルギーパスの理論を使うことで、エネルギーの消費量を減らすことができる」と説明する。建築業者や工務店の職人などが省エネ住宅の基準でもあるエネルギーパスの考え方を知っておくことは、今後、住宅業界全体の省エネ化が進むかどうかのカギを握っている...(⇒つづきを読む)
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