はごろもフーズ(株)(本社:静岡市清水区、溝口康博社長)が販売するカツオの缶詰から、世界的な基準値を上回る化学物質「ヒスタミン」が検出された。ヒスタミンを過剰に摂取すると、じんましんやおう吐、下痢などアレルギー症状と似た症状を発症する。
対象となるのは「シーチキンマイルド」シリーズの3製品。同社は11日、アレルギーに似た症状が出る可能があるとして、該当商品約672万個の自主回収を発表した。
ヒスタミンは魚肉中に多く含まれるアミノ酸から、酵素によって生成される。マグロ、カツオ、サンマ、サバ、イワシなど、アミノ酸が多く含まれる赤身魚やその加工食品などでヒスタミンによる食中毒が確認されており、重症の場合は呼吸困難や意識不明になることもあるという。
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