「水産業全体の発展」と「グループの成長」を両立させる「サステナブル(持続可能な)経営」の実現に向けて、環境や社会貢献に関する取り組みを推進している(株)アキラ水産。現在、2014年のHACCP取得に向けて、同社加工工場(ハクヨープロセスセンター)の設備増強を実施。水産物加工の概念を覆す最新鋭の機器、そして徹底された管理システムを導入した。
<HACCP取得の目的>
HACCPとは「Hazard Analysis Critical Control Point(危害分析重要管理点)」のこと。アキラグループの強みであるプロ集団の目利き技術による鮮魚の買い付けを最大限に活かし、それを食べやすく加工し、魚食普及につなげたいという気持ちがある。HACCPは国際的にも認められた認証であり、衛生管理の行き届いた企業であるとのお墨付きでもある。
今回、(株)アキラ水産は、なぜこのHACCP認証取得を目指しているのか―。同社の安部泰宏社長は、「何よりもお客さまへの信用と信頼です。社会の要望として、安心と安全は日々大きくなっており、それに応える責任があります」と語る。
ただし、HACCP取得には工場の改装や設備投資が必要になるため、中小企業ではほとんど取得例がない。水産加工業者でも取得しているのは大手の練り物加工業者だけで、同社のように生鮮品を扱う企業においては例がない。
「取引先や一般客もアキラ水産を良く知ってくれて、信頼も信用もしてくれています。その保証として、HACCPを取得しようということです。すでにISOも取得済みですが、さらにHACCPを取得することで信用度は増します」と語る安部氏。先駆的なチャレンジを行なうことで、他社も追随する。それが、ひいては業界全体の発展につながるだろうとの考えだ。
| (後) ≫
<COMPANY INFORMATION>
(株)アキラ水産
代 表:安部 泰宏
所在地:福岡市中央区長浜3-11-3
設 立:1960年4月
資本金:2,000万円
TEL:092-711-6601
※記事へのご意見はこちら