10月15日、北九公園墓地を運営する米満一彦氏(中間市議会議員)が、水巻町議6名を相手取り、虚偽告訴の罪で折尾署に告訴状を提出したことが分かった。
告訴状によると、水巻町議らは2011年3月、水巻町吉田南5丁目の水巻町所有地が侵奪された不動産侵奪罪の犯人として米満氏に刑事上の処分を受けさせる目的で、そうした事実が無いにも関わらず、虚偽の告発状を作成して折尾署に提出したものとされる。
「告訴の理由」では、「水巻町における政争を背景に、水巻町長近藤進也氏を政治的に追い詰める目的で、意図的に告訴人(米満氏)を虚偽の犯罪事実で告発した」とされており、水巻町議らが企てた政争に巻き込まれた旨を主張している。
既報の通り、水巻町と福岡県警を交えた捜査の結果、不動産侵奪の事実は無かったことが明らかになっている。また、こうした疑いが晴れた後も、議会主流派は霊園問題を議会の場で繰り返し取り上げており、かかる経緯を踏まえて今回の告訴状の提出となった。
北九公園墓地の米満一彦社長は、「水巻町議らに不当な喧伝をされた結果、大手の墓石販売会社が撤退し、霊園の分譲が大きく遅れた。損害額は1億円を下らず、今後は名誉棄損と損害賠償を求めていく」とコメント。民事訴訟の場で、水巻町議らの行為の不当性を明らかにしながら損害の回復を図る姿勢を示している。
なお、2011年当時の告発状に名を連ねた水巻町議は9名。このうち3名とは個別に和解が成立したとのことで、これらを除いた6名を今回の刑事告訴の対象とした。
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